2025年メンズトレンド大賞に見る若者の新たな消費傾向とトレンド

2025年メンズトレンド大賞の概要

SHIBUYA109エンタテイメントが企画した『SHIBUYA109 lab.メンズトレンド大賞2025』が今、注目を集めています。この調査は、around20世代の男性646人を対象に実施され、彼らの傾向や趣向を反映したトレンドが浮かび上がってきました。若者たちの消費志向がどのように変化しているのか、トレンドを7部門に分けて分析しています。部門は「カフェ・グルメ」「ヒト」「アーティスト」「コンテンツ」「SNSミーム」「ファッション」「体験」の7つです。

トレンド部門別の注目ポイント

カフェ・グルメ部門

今年の注目は、辛さとヘルシーさを兼ね備えたアジア食がトレンドとして再浮上しています。特に、麻辣湯や火鍋など、韓国・中国のフードが人気で、ラーメンの人気も根強いことが示されています。特筆すべきは、YouTuberのHIKAKINがプロデュースするカップ麺『みそきん』の実店舗で、完全予約制にも関わらず、予約開始と同時に完売するほどの人気です。

ヒト部門

今年は自己開示型インフルエンサーが台頭し、視聴者と共感を深める人々が注目を集めています。特にABEMAの恋愛リアリティーショー『今日、好きになりました。』の出演者たちが強い影響力を持っています。彼らの自虐的な発言や日常のユーモアは、多くの視聴者に共感を呼び起こしています。

アーティスト部門

ショート動画の普及に伴い、ファンが公言しやすいアイドルグループが多くランクインしました。特に、アソビシステム所属のアイドルたちは、その楽曲がSNSで広まることで、フォロワーを増やしています。

コンテンツ部門

ホラーやSFをテーマにしたコンテンツが特に人気を集めており、個人の好みに応じた楽しみ方が広がっています。 Nintendo Switch 2の登場や、映画『8番出口』などが特に注目されています。

SNSミーム部門

AIを活用したミームが流行し、「明るく自虐」が共通のトレンドとして浮上しています。このトレンドは、手軽に作れるコンテンツとして人気を博しています。

ファッション部門

フィット感とボリュームを兼ね備えたファッションが人気で、特に有線イヤホンやバギーデニムなどが注目されています。過去のトレンドを引きずりつつも、新しいアプローチが見られます。

体験部門

展示型の体験や共有が重視されており、大阪・関西万博が特に注目を集めています。他にも、ポケモンカードゲームの新アプリやデザインあ展のようなコラボ体験が人気です。

消費ムードの変化

今回の調査では、外見を磨くことが重要視されつつも、内面磨きに関する意識も高まっていることが分かります。特に、若者たちが「どう見られたいか」といった質問に対して、外見に留まらず内面的な部分にフォーカスを当て始めていることが注目されます。

若者男性の消費傾向は、年々多様化しており、特にコミュニケーションの疲れからくるリフレッシュ志向が見られることも大きな特徴です。リフレッシュを求める行動や、ポジティブな発信をする音楽やインフルエンサーを求める若者たちの姿が浮かび上がります。