VPN利用に関する調査結果
e-Janネットワークス株式会社が実施した調査によると、企業におけるVPNの利用状況やそのセキュリティ面に対する不安が浮き彫りになりました。今回の調査は、IT管理者や情報システム担当者、DX推進部門の担当者1,011名を対象に行われ、企業や公共機関が直面しているセキュリティリスクが示されました。
調査の背景と目的
近年、ランサムウェアによるサイバー攻撃の被害が急増しており、企業や公共機関にとって深刻な脅威となっています。感染した場合、業務継続が困難になり、社会全体にも影響を及ぼします。特に、VPN等のネットワーク機器の脆弱性を狙った攻撃が増えており、それが企業のセキュリティに対する不安を高めています。今回の調査では、20年以上リモートアクセスサービスを提供してきた知見を活かし、VPN利用の実態を把握することを目的としました。
調査結果の概要
VPNの導入状況
調査の結果、企業が導入しているVPNの種類では「クラウドVPN」が52.5%を占め、従来型VPNを上回りました。ゼロトラストネットワークアクセスも増えてきており、企業の接続手段が多様化しています。
セキュリティ面での不安
驚くべきことに、約9割の回答者が「VPN利用中にセキュリティ面で不安を感じたことがある」と答えています。これは、リモートワークの普及とともに増加したサイバーリスクへの懸念が高まっていることを示しています。
VPN導入時に重視するポイント
VPNを導入する際には、「セキュリティの高さ」が34.4%で最も重要な要素とされ、「管理のしやすさ」や「導入・設定の簡単さ」がそれに続きます。多くの企業が、セキュリティ維持と運用負荷の軽減を望んでいることがわかります。
セキュリティ不安の原因
調査において、セキュリティ未確保の懸念は「セキュリティの担保に不安がある」との回答が最も多く、次いで「利用端末の管理が煩雑」「運用管理が属人化している」という意見が寄せられました。特に、サイバー攻撃の手法が進化する中で、管理の複雑さとセキュリティの不安が企業にとっての大きな課題であることが感じられます。
クラウドVPNの認知度と今後のニーズ
調査によると、69%の人がクラウドVPNの内容を理解しており、新しい技術としての市場への浸透が早いことが示されています。多くの企業が新たなサービスへの期待を寄せており、特に「導入やユーザー管理が簡単で、従来のVPNに比べてセキュリティリスクを低減できるサービス」を望んでいるのが実態です。
まとめと今後の展望
この調査から、企業がVPNに感じるセキュリティ不安は非常に高いことが明らかになりました。安全性と管理性の両方を兼ね備えた次世代VPNが求められています。弊社ではこの結果を踏まえ、今後も企業のセキュリティ向上に貢献する商品開発を進めていく所存です。
本調査の詳細な情報は、弊社の製品サイトよりダウンロード可能です。今後も企業が安心してVPNを利用できる環境を整えるため、引き続き取り組んでいきます。