86B210結成30周年特別公演「T-W-O」
今年、女性二人からなる前衛舞踊デュオ、86B210は結成30周年を迎えます。彼女たちの活動の原点とも言える青山の草月ホールで、特別な公演が実現することとなりました。公演名は「T-W-O(Through - World – Outside)」。この公演は、40分にわたる新作の舞台作品として、前衛芸術の重要性とその多様性を再確認する機会となるでしょう。
草月ホールの歴史と意義
草月ホールは日本の前衛芸術の聖地として知られ、数多くのアーティストがそこで自身の作品を発表してきました。現在、世の中では「わかりやすいもの」が評価され、芸術の多様性が見過ごされがちです。そうした現状に対して、86B210は新たな風を吹き込むべく、この公演の場を選びました。多様性が叫ばれる一方で、逆に窮屈さを感じることもある昨今、彼女たちはこの公演を通じて、自由な表現を楽しむことの大切さを伝えたいと考えています。
過去と未来を紡ぐ舞台
86B210はこの30年間、国内外で多様な表現を追求し続けてきました。彼女たちの作品は、詩的な要素と感覚的な実験劇場の試みが組み合わさっています。芸術を通じて人間らしく生きることがテーマであり、観客に深く考えさせる作品を制作しています。これまでの活動には、フランス・パリでの公演や、多くの芸術祭への参加が含まれています。そして今、30周年の節目に彼女たちは、その集大成ともいえる公演を草月ホールで行うのです。
プログラムの詳細
公演のプログラムには、映像作家のGuillaume Diamant-Bergerによる映像、音楽家のLeo Komazawaが演奏する音楽、アーティストのAnne Leignielによる絵画が参照されます。また、振り付けは鈴木富美恵と井口桂子によるもので、彼女たち自身がステージに立ち、観客に直接メッセージを届けます。公演の上演時間は約50分です。
公演情報
- - タイトル: 86B210 30周年記念公演 T-W-O
- - 日時: 11月28日(金)マチネ15:00、ソワレ19:00
- - 会場: 青山草月ホール
- - チケット: 前売り3800円、当日4500円
この特別な公演が、多くの人々にとって刺激となり、前衛芸術の重要性を実感する機会となることを心より願っています。86B210が夢と情熱をもってお届けする舞台を、ぜひお楽しみに!