食道トラブルを知ろう
2025年5月25日(日)に放送された『健康カプセル!ゲンキの時間』では、食道の健康にまつわるトラブルについて詳しく解説されました。メインMCの石丸幹二さん、サブMCの坂下千里子さんと共に、胸焼けや胸の痛み、飲み込み時のつかえ感など、さまざまな症状とその原因について専門医が語りました。
食道の役割と重要性
食道は私たちが毎日使う大切な臓器であり、食物を胃に運ぶ重要な役割を担っています。しかし、使う頻度が高い分、トラブルを引き起こすリスクも高まります。特に逆流性食道炎は、日本人成人の約10%から20%が罹患しているとも言われ、新国民病と呼ばれるまでに至りました。
逆流性食道炎とは何か?
逆流性食道炎は、胃液などが食道に逆流し炎症を引き起こす状態を指します。これにより、胸焼けやむかつき、酸っぱい液が上がってくるなどの不快な症状が現れます。放置すると、症状が悪化し、生活品質が低下することもあるため、早期の対策が求められています。
逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎を引き起こす主な要因を二つに分けて考えることができます。
1. 普段の姿勢
食事時の姿勢が悪いと、胃内容物が逆流しやすくなることがあります。腰を曲げて食べることや、食後すぐに横になることは避け、姿勢を正して食事をすることが大切です。
2. 食べ方・食べる時間
遅い時間にボリュームたっぷりの食事を取ることや、急いで食べることもリスクファクターです。食事は適量を意識し、ゆっくりと噛みしめることが予防につながります。
専門医の推奨する予防法
1. 食事後、少なくとも3時間は横にならない。
2. 適度な運動を取り入れる。
3. ストレスや過労を避け、心身の健康を保つ。
食道トラブルに気を付けたい行動
逆流性食道炎にかかりやすい行動には、肥満や高脂肪食の摂取、過度の飲酒、喫煙などがあります。肉料理や脂っこい食事が多い方は、特に注意が必要です。
高齢者のリスク
また、高齢者に多いもう一つの食道の問題として「食道裂孔ヘルニア」があります。この状態になると、食道の一部が横隔膜を越えてしまうことがあり、胸焼けや痛みの原因となります。高齢者は注意が必要です。
食道がんについて
逆流性食道炎に加え、食道がんは初期症状が現れにくく、見逃されがちな病気の一つです。特に、お酒を飲むと顔が赤くなる人は、注意が必要とされています。食道がんの手術には「食道亜全摘胃管再建」という方法があり、早期発見がカギとなります。
食道トラブルから健康を守るためには、日常生活の見直しや定期的な健康チェックが重要です。放送された内容を参考に、ぜひ自分自身の健康維持に活かしましょう。
さらに詳しい情報は、
番組公式ウェブサイトをご覧ください。放送後には、アーカイブ情報が順次更新されますので、お見逃しなく!