桜十字グループが東京に新たなウェルビーイング拠点を開設
桜十字グループは、2026年3月に東京・六本木ヒルズ森タワー6階に「六本木ヒルズ桜十字クリニック」を開院します。この新たな医療施設は、創業20周年を迎える桜十字グループが掲げる「ウェルビーイング・フロンティア」というコンセプトに基づき、医療と予防の在り方を変革し、多忙な都市生活者に心身の健康を提供することを目指しています。
「生きるを満たす」クリニックの誕生
今回のクリニックは、ただ単に医療機関の拡大ではなく、「人々の幸せと健やかさは、病気の治療だけで完結しない」という信念を反映した施設です。高水準の予防医療に加えて、心身を整えるための空間「Vital Space」がデザインされ、より充実した医療サービスが提供されます。これにより、東京での健康寿命の延伸に寄与することを目指しています。
WEL-BEING FRONTIERの実現
桜十字グループの始まりは、病院経営からでしたが、それから20年を経て、医療、福祉、予防、地域社会が密接に連携し、人々の幸せを実現するための「WELL-BEING FRONTIER」というビジョンが誕生しました。この新しい医療の形は、病気を予防し、健康を維持する方向性へシフトすることにあります。
都内ビジネス層の健康パラドックス
現代の都市生活者、とりわけ東京のビジネス層は深刻な「健康パラドックス」に直面しています。法律で義務付けられている健康診断が単なるタスクとなり、受診後のフォローアップが行われない場合が多く見受けられます。特にエグゼクティブ層は業務優先文化に従い、健診後の重要なアクションを後回しにしている傾向があります。
このため、健診後のフォローアップは個人の「自己責任」に委ねられ、結果として早期発見の機会を逃す事例が増加しています。厚生労働省のデータによると、特定保健指導の実施率は27.6%にとどまり、三割以上の人が医療機関を受診せずにいる状況が明らかになっています。
Vital Space: 身体の内部を巡る旅へ
六本木ヒルズ桜十字クリニックの内装コンセプト「Vital Space」は、受診者が身体との対話を深めることを目的とした環境を提供します。有機的な曲線や自然素材、柔らかな光に包まれた空間は、医療を受ける行為を『身体の内部をめぐる旅』として捉え、それを日常の習慣に変えることを目指しています。
この空間では、健診が単なる病気の検査ではなく、自分の身体の声を聴き、未来への希望を描く時間に変わります。都心にありながら安らぎを提供するVital Spaceでは、人々が自身の身体リズムと再びつながることが促されます。
高度な医療技術と心地よい環境の融合
クリニックでは、エグゼクティブ向けの特別ルームが用意され、個人のプライバシーを確保しながら、高精度な検査を迅速に受けられるよう配慮されています。最新のMRIやCTを導入し、短時間の検査でも質の高い診断が受けられるよう工夫されています。さらに、健康診断や人間ドックに加え、一般内科の外来診療も行うことで、幅広い健康サポートを提供します。
未来の健診体験をデジタル空間で体感
六本木ヒルズ桜十字クリニックは開院に先立ち、ティザーサイトも公開中です。このサイトでは「WELL-BEING FRONTIER」の思想やクリニックの提供する新しい予防医療を表現しています。アートとデザインが融合されたデジタル体験を通じて、未来の健診体験を想像する機会が与えられます。
クリニック概要
- - 名称: 六本木ヒルズ桜十字クリニック
- - 所在地: 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー6階
- - オープン予定: 2026年3月
- - 診療内容: 健康診断、人間ドック、一般内科など
- - 主な検査機器: MRI、CT、内視鏡検査、マンモグラフィ、超音波検査
桜十字グループは、予防医療からリハビリ、在宅ケア、高齢者住宅事業まで、多彩なサービスを展開しており、六本木ヒルズ桜十字クリニックを通じてその予防医療の入口を広く提供していく方針です。