大阪駅JR高速バスターミナルに新システム導入
2025年1月15日、大阪駅JR高速バスターミナルは新しいデジタルサイネージシステム「LECIP CMP」を導入しました。このシステムは、老朽化した既存の発着案内表示システムを刷新し、利用者にとってより快適なバス利用環境を提供します。
導入の背景
近年、大阪市を訪れる観光客の増加が顕著になり、多くの国からさまざまな言語を話す利用者が訪れるようになりました。そのため、従来の発着案内表示では情報提供のスピードや正確性が不足していました。これを受けて、西日本ジェイアールバスは利用者のニーズを満たす形で新システムの導入を決定しました。レシップ株式会社が提供するLECIP CMPは、その高機能性と柔軟な拡張性が評価され、採用に至りました。
LECIP CMPの主な機能
新システムの中核をなすLECIP CMPは、発着案内表示に加え、音声案内や誘導表示板をサポートしています。具体的な機能としては以下のようなものがあります:
1. 発着案内表示システム
このシステムは乗り場に設置されたセンサーと連動しており、バスの発車時に時刻表に基づいた案内を行います。さらに、バスの遅延が生じた場合は自動的に案内が変更されるため、利用者への情報提供がよりスムーズになります。
2. 音声案内システム
乗り場に設置されたセンサーによって、バス到着時や発車前に自動的に音声案内が流れます。この機能により、特に外国人旅行者が多い中で、多言語による情報提供が可能になります。
3. 誘導表示板
各乗り場に設置された誘導表示板は、バスが停止しているかどうかを即座に判別し表示します。これにより、「どの乗り場に行けば良いか」という迷いが軽減されるでしょう。
4. 管理アプリケーション
乗り場の係員は、以前は特定の端末でしか誘導表示情報を操作できなかったのが、今ではスマートフォンからリアルタイムに対応可能です。これにより、特に混雑した際でも迅速な情報更新が実現します。
システムの展望
LECIP CMPは、ディスプレイのサイズや設置場所に応じた柔軟な運用が可能です。例えば、クラウド上に系統ごとの時刻表を統合しておくことで、個々の乗り場でも手軽に情報を表示できます。また、HDMI対応の既存ディスプレイもそのまま利用できる点が、導入コストの抑制に繋がっています。
デジタルサイネージの導入により、発着情報が視覚的にもわかりやすくなるため、特に海外からの観光客にとって利便性が向上したと言えるでしょう。これにより、大阪駅JR高速バスターミナルは国内外の利用者にとって親しみやすい場所へと生まれ変わっています。
最後に
今回のシステム改修により、大阪駅JR高速バスターミナルは見やすい発着案内を実現しました。特に観光客が増える今後の時期において、その重要性はますます高まることが予想されます。これからも、快適でスムーズなの移動のために、技術が進化することを期待しましょう。