大和ハウス工業が英国住宅市場に進出
大和ハウス工業株式会社は、2026年9月17日に英国のミラー・ホームズ社との提携を発表し、戸建住宅事業に初めて参入することが決まりました。本件は、Daiwa House UK Member Limitedを通じて、ミラー・ホームズ社の持株会社Castle-Builder Topco Limitedの発行済株式の約30%を取得する契約によります。
株式取得の背景
大和ハウス工業は、海外での事業拡大を重要視しており、現在27の国・地域で事業を展開しています。特に欧州では、2020年に設立したDaiwa House Europe B.V.をはじめ、2021年にはモジュール建築を展開するDaiwa House Modular Europe B.V.をグループに加えるなど、徐々に事業を拡大しています。さらに、2026年2月からはウクライナの復興支援にも進出するなど、ますますの地域密着型の事業展開を進めています。
英国の戸建住宅市場は90年以上にわたる実績を持つミラー・ホームズ社を通じて、大和ハウス工業は英国内に事業基盤を確立し、これまで培った実績とシナジーを生かしてさらなる成長を目指します。
英国の住宅市場の現状
英国の戸建住宅市場は、現在建築資材の価格上昇や労務費の上昇、金利の上昇といった外的要因から、住宅取引や新規供給に影響を受けています。ただし、住宅需要は依然として高く、供給がそれに追いついていないため、長期的な住宅不足の懸念があります。
この状況を受けて、英国政府は都市計画制度の改革や住宅ローン保証制度の恒久化といった施策を講じ、今後5年間で150万戸の住宅供給を目標としています。これにより、ホームビルダーにとっての事業環境も改善している状況にあります。
ミラー・ホームズ社の紹介
ミラー・ホームズ社は、1934年に設立された企業で、スコットランドのエディンバラに本社を置き、イングランドとスコットランドを基盤に戸建住宅の開発に特化しています。年間約5,000戸の住宅を供給し、顧客満足度調査では「5 Star Builder」を14回も受賞するなど、業界内での評価も高いです。また、2025年にはSt. Modwen Homesを取得し、さらに安定した成長を見込んでいます。
今後の展望
大和ハウス工業は、ミラー・ホームズ社との提携を通じて、英国市場におけるシェア拡大を目指しています。具体的には、2026年12月に株式取得の実行を予定しており、今後の競争法手続きに応じてスケジュールが調整される可能性もあります。
この新たな挑戦は当社の連結業績に軽微な影響を与える見込みですが、将来的には大きく成長する可能性を秘めています。国内外でのさらなる事業拡大に期待が寄せられています。
大和ハウス工業は、今後も顧客のニーズに応える住まいづくりに力を入れ、持続可能な成長を続けていくことでしょう。