岡山大学が国連大学SDGプラットフォームに参加し公開シンポジウムを開催
2025年4月20日、国立大学法人岡山大学は、国連大学のサステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)が主催する公開シンポジウムにて、SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)に参加する各大学とともに、持続可能性に関する取り組みを発表しました。このシンポジウムは、国連大学ウ・タント国際会議場で開催され、岡山大学の横井篤文副学長が登壇しました。
公開シンポジウムの内容
シンポジウムは、国連大学学長であるチリツィ・マルワラ氏からのビデオメッセージで開幕し、その後はパネルディスカッションが行われました。この第1部では「分科会の活動紹介及び大学のサステイナビリティ活動紹介」がテーマとなり、横井副学長は「サステナビリティキャンパスの実現に向けた学生の活動」について発表しました。ここでは、ガバナンス、教育・研究、環境・エネルギー、地域社会の4つの分野に分けた岡山大学を含む参加大学の具体的な取り組みを紹介しました。
さらに、横井副学長は米国マサチューセッツ工科大学のサステイナビリティオフィスでの経験を交え、「サステナブル経営におけるAIとデータサイエンス」という題で実例を提示しました。特に学生が中心となった取り組みは、次世代のリーダー育成に向けた重要なステップとして評価されています。
学生からの発表
第2部では、大阪大学、関西学院大学、奈良教育大学の学生が、それぞれの大学におけるSDGsに向けた取組を発表しました。この発表は、大学間の連携強化を促進し、多世代連帯による持続可能な社会の構築を目指すものとなりました。
岡山大学は、今後もSDG-UPを通じての交流を深め、地域社会に根ざした研究大学としての役割を果たしながら、日本の取り組みを国際社会に発信することを目指しています。大学としての責任を果たしつつ、地域の持続可能性を高める活動が期待されます。
SDG-UPの目的
SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)は、国連大学サステイナビリティ高等研究所により設立されました。このプラットフォームでは、持続可能な開発目標(SDGs)に積極的に取り組む日本の大学が連携し、地域社会や世界への貢献を目指しています。大学同士のパートナーシップを強化し、持続して行動変容を促進する活動は、高等教育界の更なる発展に寄与すると期待されています。
横井副学長のシンポジウムでの報告は、岡山大学の取り組みの一環であり、持続可能な未来に向けての具体的な道筋を示しているといえるでしょう。引き続き、岡山大学の動向に注目が集まります。