タカミヤ、鳶職人特化型求人サイト『Tobira』を全国展開
株式会社タカミヤは、鳶職人に特化した無料求人サイト『Tobira(トビラ)』の全国展開を開始しました。この取り組みは、建設業界が直面している人手不足という深刻な課題を解決するための一手です。特に鳶職人の採用を支援し、求人の公開や採用にかかる費用を全て無料とすることで、多くの企業や求職者から注目を集めています。
1. 建設業界の現状と『Tobira』の背景
最近の国土交通省のデータによると、建設業就業者数は1997年のピークから約30%減少しています。このままでは高齢化や後継者不足が続く中で、さらなる人手不足が予想されるため、建設業界への影響は計り知れません。特に『2024年問題』が迫ってくる中、過重労働の制限によって工期の延長や施工スケジュールの調整が困難になるなど、業界全体でのクリティカルな問題を引き起こしています。
そこで、タカミヤは2024年2月から関西エリアにおいて鳶職人特化型の求人サイト『Tobira』を始め、多くの好評を受けての全国展開決定に至りました。詳細は
こちらのリンクから確認できます。
2. 『Tobira』の特徴と利用のメリット
2.1 求人掲載企業(建設会社・鳶会社)のメリット
- - 完全無料: 求人掲載費や成功報酬が一切かからないため、企業の負担を大幅に軽減。
- - ターゲット層への直結: 鳶職人に特化した求人サイトなので、求める人材へ効率的にアプローチ可能。
- - スムーズな採用: 求職者へ直接電話やメールでのコンタクトができるため、迅速な採用決定が促進されます。
2.2 求職者(鳶職人)のメリット
- - アカウント不要: 面倒な登録をせず、即座に求人検索や応募が可能です。
- - 専門特化された情報: 鳶職人向けの求人のみを掲載し、自分に適した仕事を見つけやすくなっています。
- - ダイレクト応募: 求人企業に直接アプローチできるため、希望の求人に迅速にエントリーできます。
3. 掲載企業の声
実際に『Tobira』を利用した企業からは、「これまで有料の求人サイトで反響が少なかったが、Tobiraの無料プランは非常に助かる」といった声や、「ハローワークでは写真が掲載できなかったが、こちらでは必要な情報をしっかりと提示できる」といった利用者の反響があります。さらに、「採用チャンネルの拡大が進んでおり助かっている」というコメントもあります。
4.『Tobira』はタカミヤのプラットフォームの一部
この取り組みは、タカミヤの提供する建設DXソリューション群の一環として行われています。タカミヤは2024年問題や2025年のITシステムの老朽化に対する準備として、建設業務のデジタル化を推進しています。同社の主なサービスには、足場機材の24時間WEB注文を可能にする「OPERA」や、機材管理を代行する「OPE-MANE」、リアルタイムで足場を売買する「Iq-Bid」などがあります。『Tobira』もその一部であり、業界の採用効率向上を目指しています。
5. 株式会社タカミヤの概要
株式会社タカミヤは1969年に設立され、大阪市北区に本社を置く企業です。仮設機材の開発・製造・販売・レンタルをはじめとし、建設現場の安全性や施工性向上に貢献しています。また、技術革新を通じて付加価値の高い製品やサービスを提供し、様々な分野での安全な施工を支援しています。他にも住宅用機材や構造機材、防災用ダムなど、あらゆる現場でのニーズに応えています。
おわりに
『Tobira』の全国展開は、鳶職人の人手不足解消に寄与するだけでなく、建設業全体の効率を向上させる重要な一歩です。今後の業界の発展が期待されます。