音楽朗読劇「三毛猫ホームズ」初の試み!
人気ミステリー小説である赤川次郎の「三毛猫ホームズ」シリーズが、音楽朗読劇として新たな幕を開けました。この公演は2025年1月24日から大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで行われ、以降東京公演も控えています。シリーズ累計発行部数3000万部というその魅力を、実際の舞台でどのように表現されるのか、多くのファンが注目しています。
朗読劇の概要
1978年に初版が刊行された「三毛猫ホームズ」は、女と血が苦手な刑事・片山義太郎と彼の飼い猫・ホームズとの物語です。今回の音楽朗読劇では、1983年に発売された『三毛猫ホームズの騎士道』を基にして、物語が展開されます。主役の片山義太郎役を演じるのは、ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズで名を馳せる岡宮来夢。彼の誠実かつ思いやりのある演技が、観客の心に響きます。
一方、ホームズを演じるのは水江建太。彼はミステリアスな猫の心情を多様な表現で届け、歌も披露しつつ舞台を盛り上げます。特に、音楽と演技が融合したそのパフォーマンスは必見です。
舞台設定と物語の導入
物語は、ドイツの古城という得意の舞台セットの中、永江一族の次男英哉が新居として購入した約三億円の古城が舞台です。この古城には、過去に秘められた哀しい歴史が暗示されています。智美が礼拝堂に足を踏み入れるシーンから物語が始まります。その場面を通じて、観客はキャストの演技に圧倒されることでしょう。
迫力ある演出
音楽朗読劇という新しい試みの中、演者たちは生演奏に合わせて疾走感あるスタイルで舞台を縦横無尽に駆け巡ります。音楽家たちのピアノとギターが流れる中、キャストは対話を展開し、その合間に歌も織り交ぜて、場面転換を見事に行っています。このように、音楽の要素を取り入れることで、従来の朗読劇とは一線を画する新たな体験が提供されます。
様々なキャラクターが刺激的に描かれる
片山とホームズは、英哉がいる古城に招待されますが、実はこの旅行は家族同士の疑念と緊張感が渦巻くものでした。兄・和哉の呟く言葉が、兄弟間の心理戦を感じさせ、物語は一気に盛り上がります。英哉が自身にかけられた容疑を見極めようとする中で、観客はその緊迫した展開にドキドキします。
結末に向けたスリルと音楽のハーモニー
キャストの巧みな語りや歌声と共に、展開される選択肢や運命が観客を引き込む中、ストーリーはついに結末に向かいます。原作の細かいトリックを巧みに盛り込み、リアルで緊迫した舞台は、観客に新たな感覚のミステリー体験をもたらします。生演奏の響きの中、心に残る時間となることでしょう。
この音楽朗読劇は、「三毛猫ホームズ」ファンやミステリー愛好家にとって、見逃せない機会となります。ぜひ、観客席でそのムードを体感してみてください。
【キャスト】
片山義太郎:岡宮来夢
ホームズ(水江建太)
由谷:中村太郎
石津:京典和玖
永江英哉:須賀貴匡
永江有恵:大湖せしる
永江和哉:天宮良
Piano:ただすけ
Guitar: 野口亮(1月24日〜1月25日)越田太郎丸(1月26日〜2月3日)
公演は2025年1月24日から始まり、見逃せません。ぜひその目で、耳で、楽しんでいただきたいです。