シニアホーム入居で介護負担軽減
介護は、日常生活の中で大きな責任を伴う仕事です。では、家族介護者がどれほどの時間を介護に費やしているのか?大阪市西区に本社を置く株式会社笑美面が実施した調査結果によると、シニアホームに入居することで家族介護者の1日あたりの介護時間が約8時間減少したことが明らかになりました。この時間がどのように活用されているのかを探ってみましょう。
調査の概要
2023年11月1日から2024年10月31日かけて行われた「心の介護」に関するアンケート調査。418人の介護に関わる家族からデータを収集し、279人が介護時間の減少を実感しているとのこと。このアンケートでは、介護に費やしていた時間が入居後、仕事や趣味、家族との時間などにどのように配分されているのかが焦点となりました。
仕事に充てられる時間が約4割も
調査結果によれば、約38.7%の家族介護者は、シニアホームに入居することで生まれた時間を「仕事」に従事することに使っていることが分かりました。これは、アルバイトやパートを含む時間であり、家族介護者にとって、仕事に専念できる環境が整ったということを示しています。
また、趣味や家族との関わり、さらには睡眠など、様々な活動に時間を使えるようになったと語る声が多く、シニアホーム入居の意義は大きいと言えるでしょう。
「心の介護」とは何か?
笑美面が提唱する「心の介護」とは、身体的なケアに加え、家族介護者の心理的サポートも重視した考え方です。多くの家族介護者が自らの負担を軽減し、心の安定を手に入れることができるのです。入居後、介護専門家による支援を受けることで、精神的な負担が軽減されたという声が数多く寄せられています。
介護離職者の増加について
近年、介護離職者は毎年約10万人を超え、2030年にはその数が318万人にも達すると予測されています。この背景には、育児・介護休業法の改定など、企業が介護休業取得を促進する動きが進んでいることも影響しています。しかし、事前のセルフケアとして、家族介護者による過度な負担を軽減するための手段が求められています。
家族介護者の声
アンケートの結果からは、シニアホーム入居に対する家族介護者の生の声が伺えます。
>「認知症の母が電話をかけてくることが多く、仕事中に対応することができませんでしたが、今は施設のスタッフにすぐ相談できるので、不安が減りました。」
>「入居させる際の迷いや不安がありましたが、スタッフのサポートで、精神的なストレスが大幅に軽減され、健康的な生活が戻りました。」
このような声が多く寄せられ、それぞれの家族にとってシニアホームがどう機能しているかの一端が明らかになっています。
笑美面の取り組み
今後、笑美面では「心の介護」概念の普及を進め、介護家族の精神的負担を軽減できるサービスを強化していく方針です。また、企業向けには介護と仕事の両立支援サービス「ケアラー心の介護室」を展開予定です。
まとめ
高齢社会の中で、介護が家族の生活に及ぼす影響は計り知れません。シニアホームの選択は、単に家族介護者にとっての負担軽減だけでなく、心のゆとりをもたらす一助となります。笑美面の取り組みを通じて、多くの家族が「心の介護」を実践し、高齢者が笑顔で過ごせる未来に繋がることを期待しています。