サステナブルな水の使い方を提案する「idova」
大阪経済大学が、株式会社OSGコーポレーションが開発したサブスク型給水スポット「idova」を導入し、持続可能な未来を目指すプロジェクトが始まりました。この取り組みは、世界初のサブスク型給水スポットとして、2025年の万博に向けても注目を集めています。
オープニングセレモニーの模様
2025年4月7日、大学内のキャリア・コモンズにてオープニングセレモニーが開催され、OSGの山田啓輔社長と大阪経済大学の山本俊一郎学長が出席しました。イベントでは、OSGが立ち上げた「ステハジ」プロジェクトの取り組みや、試飲会が行われ、参加者たちは新たな給水方法に触れました。
「ステハジ」プロジェクトの背景
「ステハジ」プロジェクトは、「使い捨ては恥ずかしい」というスローガンのもと、プラスチックごみ問題に対する意識を高めるために立ち上げられました。プロジェクトの目標は、ペットボトルの削減とマイボトル利用促進の2つのチャレンジで、最終的には全国10万か所に給水スポットを拡大することを目指しています。これにより、約50億本のペットボトル削減を図ることを目的としています。
学生との連携による新たな発想
「idova」には、学生たちが水やプラスチックに関する問題を考えるきっかけを提供する役割もあります。山本学長は、学生たちがこのプロジェクトを通じて新たなアイデアを生み出すことを期待しています。山田社長も学生たちの社会貢献につながるアイデア創出に期待を寄せており、大学とのコラボレーションによる新しいイノベーションへの道筋が示されています。
「idova」の利用方法
「idova」を利用するには、専用アプリをインストールし、サブスク登録を行います。その後は、いつでもマイボトルに給水が可能です。給水できる水は、アルカリイオン水と浄水のいずれかを選ぶことができ、量は500mlまでとなっています。月額料金は1,000円(税別)で、給水を通じてペットボトルの削減も計測される仕組みです。
大阪・関西万博との連携
この取り組みは、大阪・関西万博との連携も強化されており、会場内に無料の給水スポットを設置する予定です。山田社長は、「万博を通じて、マイボトルを持つことが日常の一部になってほしい」と、その意義を語ります。
未来への展望
OSGと桂経済大学の共同プロジェクトは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。山田社長が「無意識に使い捨てに頼らない行動ができる世の中を目指している」と述べるように、プロジェクトには大きな可能性が秘められています。これからも水に関する問題について考える機会が増え、より多くの人々がサステナブルな行動をこの機会にとり入れていくことが期待されます。