シーイーシーの成長戦略
東京都渋谷に本社を構える株式会社シーイーシーは、2025年2月21日の取締役会で、情報システムサービス株式会社(本社:大阪市北区)の全発行済株式を取得し、連結子会社化することを決定しました。この事業移行は、同社が新しく策定した中期経営計画の中で「成長投資とM&A活動の加速」を重要な施策として位置づけており、特に関西地域における体制の強化を目的としています。
情報システムサービス社とは
情報システムサービス社は、主に販売管理や生産管理などのシステム開発を業務の中心としており、独自のパッケージを開発・販売しています。1991年に設立され、確かな実績を積み上げてきた同社は、近年も順調に業績を伸ばしており、2024年3月期には売上高が129億6685万円に達しています。シーイーシーは、このシステム開発会社をグループに迎えることで、さらなる企業価値の向上を狙っています。
具体的な株式取得の内容
シーイーシーによる株式取得は、2025年4月1日を予定しており、株式譲渡契約がすでに締結されています。取得にあたり、情報システムサービス社の全株式は3,000株で、議決権の数は3,000個となり、100%の株式比率を持つことになります。代表取締役の西田俊思氏は、66.4%を占める主要株主として、これからも同社の事業運営に関与します。
シーイーシーは、今回の動きを通じて、関西地区におけるサービスの強化と拡大を図り、顧客満足度の向上を目指しています。システム開発事業の領域が広がることで、今後はより多様なサービスの提供が可能になるでしょう。
財務状況の分析
最近の情報システムサービス社の経営成績は好調です。2022年から2024年の間で、売上高は約42%増加し、営業利益も69.7%増加しています。この成長は、システム開発における高い専門性に根ざしています。また、純資産や総資産も着実に伸びており、2024年3月期の純資産は471,387千円に達しています。
今後の展望
シーイーシーは、今回の株式取得を通じて、情報システムサービス社が株式取得日の翌日から同社の連結子会社となり、経営戦略の一環として様々なシナジーを生み出すことを期待しています。連結業績への影響は軽微である見込みですが、今後重要な情報があれば速やかに公表することを表明しています。
シーイーシーのグループに入ることで、情報システムサービス社はより一層の飛躍を遂げることが期待されています。関西地域のIT企業の動向に、今後も注目が集まります。