顎下脂肪吸引における新たな止血剤法の研究が国際雑誌に掲載されました
大阪エリアの美容医療界において、特に注目を集めているのがTCB東京中央美容外科の奥村公貴医師による新しい研究です。この研究は、顎下脂肪吸引における止血剤の有効性を探るもので、国際医療ジャーナル「Aesthetic Plastic Surgery」に掲載されました。この論文は、2024年12月13日に発表されたもので、今後の美容整形手術における安全性向上に寄与するものと期待されています。
臨床の背景と目的
近年、顎下の脂肪吸引は普及しつつあり、多くの患者がこの手術を選択しています。しかし、その一方で、手術中や術後に出血が原因で重大な合併症が起こる可能性があることが報告されています。この状態は、患者にとって非常に危険な結果を引き起こすことから、手術の安全性を高める手法が求められているのです。
本研究では、より安全な脂肪吸引の実施を目指して、生理的止血剤であるフィブリンシーラント「ベリプラスト®P」を使用し、その有効性を検討しました。この新たな手法により、患者の手術後の腫脹を抑制し、合併症のリスクを低減することを目的としています。
方法論
研究の対象となったのは、2024年2月から8月の期間に行われた顎下脂肪吸引の29名の患者です。これらの患者は、フィブリンシーラントを使用した群と、従来の方法を用いたコントロール群に無作為に分けられました。
術後の腫脹を定量的に評価するために、画像解析ソフト「VECTRA®️」を使用し、術直後および1週間後における組織ボリュームの変化を測定しました。
結果
実施された研究の結果、フィブリンシーラントを使用したグループでは、コントロール群に比べて術後の腫脹が有意に少ないことが確認されました(p < 0.001)。このことから、フィブリンシーラントが術後の腫脹を効果的に抑制することが示唆されています。
結論および今後の展望
本研究の結果により、フィブリンシーラントが顎下脂肪吸引手術における安全性の向上に寄与する可能性が高まったと言えます。合併症のリスクを低減し、患者の満足度を向上させることで、美容整形手術全体の安全性を一層高めることが期待されています。
また、研究を手がけた奥村公貴医師は、TCB梅田大阪駅前院で上級指導医として多くの患者と向き合い、実践的な知識と経験を積んでいます。AEスキンケアや再生医療など、今後も新たな研究や技術開発を進めていくことでしょう。
TCB東京中央美容外科では、患者一人ひとりの「理想」を追い求め、安全で満足度の高い美容医療を提供しています。