DAIKENグループの新たな挑戦 - 『TryAngle 2035』
DAIKENグループ(大建工業)は、2025年度の創立80周年を前に、新たな経営ビジョン『TryAngle 2035』を策定しました。このビジョンは、2026年度から2035年度までの10年間の経営の指針となるもので、同社のコーポレートメッセージも刷新されました。新しいタグラインは「ずっと ここちいいね」であり、これはどんな空間でも心地よさを感じてもらうための強い想いを込めています。
ビジョンの意味と目指す方向性
『TryAngle 2035』という名前には、3つの意味が込められています。まず「Try」は挑戦を意味し、快適さやサステナブルな社会の実現に向けた意欲を表しています。次に「Angle」には新しい方向性が込められ、会社の成長を暗示しています。そして「Triangle」は、三方良しの考え方で、すべての関係者に価値を提供することへとつながっています。
このビジョンの下で、DAIKENはよりよい未来を目指し、サステナブルで快適な体験を提供します。目標として設定された2035年度には、グローバルな影響力を持つサステナブル素材のリーダーとなり、選ばれる新スタンダードを創出することを目指しています。これに向けた取り組みとして、公司は次の4つのカギを定めています。
1.
素材・建材・エンジニアリングの技術力を核としたバリューチェーンの構築
2.
DAIKENの企業価値を向上させるブランディング強化
3.
グループネットワークを中心とした共創力の向上
4.
多様な人財が自らキャリアの機会を育む組織づくり
新たなタグラインの意義
新しいコーポレートメッセージ「ずっと ここちいいね」は、DAIKENが目指す心地よさを実現するための指針を示しています。このメッセージには、心地よい空間を実現し、全ての人に愛される企業を目指すという思いが込められています。その裏には、快適性とサステナビリティを追求する姿勢があり、これからの10年を見据えた挑戦が始まります。
事業領域の拡大と市場戦略
DAIKENの主力事業には、「素材」「建材」「エンジニアリング」が含まれますが、同社はこれらの事業をさらに拡大させる予定です。特に、素材事業においては原材料分野にも視野を広げていき、リサイクルや廃棄物の再利用にも取り組みます。また、エンジニアリング事業では、空間環境を改善するソリューションの開発にも着手し、より多様なサービスを展開していく方針です。
さらに、公共商業建築分野における快適ソリューションの提案や、リフォーム・リノベーション需要に対応した高機能製品の提供が計画されています。また、北米市場での新素材事業の立ち上げや、アジア市場での拡大を目指しています。
人財と組織の強化
人財基盤の強化として、DAIKENでは社員が自らキャリアを築くことを促す環境を整えます。そのため、評価制度や教育制度の見直しを行い、より自立したキャリア形成を目指しています。また、社内での交流を促進し、共創が生まれるような文化作りにも力を入れています。事業基盤としては、デジタル化による業務効率の向上を図り、持続的な成長を目指します。
最後に
DAIKENグループの新たなビジョン『TryAngle 2035』は、経営理念から新たな挑戦への道を示しています。これからの10年間、同社が描く「ずっと ここちいいね」を実現するため、快適さやサステナビリティを追求し続ける姿勢が期待されます。さあ、次の時代をどう拓いていくのか、その動向に目が離せません。