カシス由来成分が動体視力向上に寄与!
森下仁丹株式会社と国立大学法人大阪大学の蛋白質研究所が、カシスエキスが動体視力に関わる「コントラスト感度」を改善することを共同で研究し、特許を出願しました。この研究結果は国際科学誌『Neuroscience』にも掲載されており、今後の動体視力向上の可能性に期待が高まります。
研究の背景
人間の視覚は、特に動くものを捉える際の正確さが求められ、これは加齢とともに低下していくことが知られています。カシスは、豊富なアントシアニンを含んだベリーであり、その健康効果が古くから認識されています。特に、カシスに含まれるデルフィニジン-3-ルチノシド(D3R)とシアニジン-3-ルチノシド(C3R)は、他のベリーにはあまり含まれておらず、注目されています。
研究概要
本研究では、カシスエキスが加齢マウスに与える視覚機能への影響を2つの方法で検証しました。
方法①:飼料投与
マウスを3つのグループに分け、以下の内容で1か月飼育しました。
1. カシスエキスを含む飼料(2%)
2. カシスパウダーを含む飼料(2%)
3. 通常の飼料(コントロール)
方法②:経口投与
別のマウスを以下のグループに分け、1日おきにアントシアニンを投与しました。
1. D3R群
2. C3R群
3. 水(コントロール)
これらの実験により、視覚刺激に対するマウスの視運動反応を評価し、動体視力の変化を検討しました。
主な結果
飼料投与の結果
カシスエキスを投与したグループは、通常の飼料グループと比べてコントラスト感度が大幅に改善しました。一方、カシスパウダーを投与したグループの改善度はそれほど顕著ではありませんでした。
経口投与の結果
D3Rを投与したグループでは、コントラスト感度が最も改善されることが確認されました。C3R群については、D3Rほどの改善は見られませんでした。
これにより、カシスエキス、特にD3Rが視覚機能の改善に大きく寄与していることが示唆されました。
考察と今後の展望
この研究から、カシスエキスは動体視力を支える重要な要素であるコントラスト感度を有意に向上させることが分かりました。この感度の向上により、視覚的な認識力が高まり、運転やスポーツにおけるパフォーマンス向上が期待されます。
また、eスポーツや精密作業など、高速の視覚反応を要する場面でも効果的かもしれません。森下仁丹はこの研究成果を基に、さらなる原料提供や製品展開を目指し、今後も研究を継続するとしています。将来的には人間を対象にした臨床試験にも取り組み、機能性食品の開発にも挑戦していくとのことです。
特許出願情報
- - 発明の名称:動体視力向上用組成物
- - 出願番号:特願2024-073630
- - 出願者:森下仁丹株式会社、大阪大学
この研究成果が、より多くの人々の生活向上に寄与することを期待しております。