ヘリウムリサイクル新展開
2025-09-05 02:16:23

岡山大学がヘリウムリサイクルネットワークを始動し研究を支援

岡山大学の新たな挑戦 : ヘリウムリサイクルネットワークの始動



国立大学法人岡山大学が立ち上げた《中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク》(通称:中四国・播磨HeReNet)は、2025年7月に液体ヘリウムのリサイクル促進を目指して本格的に始動しました。このネットワークは、液体ヘリウムの安定供給体制を構築し、研究現場の持続可能性を高めることを目的としています。

ヘリウムの現状



液体ヘリウムは、国内生産がなく輸入に依存しているため、価格が高騰してきました。特に近年のコロナ禍や国際情勢の影響で、大学や研究機関にとって必要な資源が入手しにくくなっています。岡山大学では、学内にヘリウム液化装置があり、これを利用して発生したヘリウムガスを効率的に再利用するシステムを作り上げています。

実証実験の開始



岡山大学津島キャンパスの自然生命科学研究支援センターにおいて、昨年行われた実証実験には、技術職員や研究者が参加し、ヘリウムガスの回収実験が行われました。これにより、ガスボンベからのガスの回収が成功したことが報告されており、実験結果は明確な成果を上げています。

さらに、8月28日には、ヘリウムガス入りのガスバッグを準備し、その圧縮機を利用してガスボンベへの詰め替え実験も行われました。この実験でも無事に詰め替えができることが確認され、良好な進展を示しています。

ネットワークの拡大と今後の目標



《中四国・播磨HeReNet》は、地域の大学や高等専門学校、さらには企業と連携を深め、広域的なヘリウムガスのリサイクルシステムを構築することを目指しています。液体ヘリウムの需要は多岐にわたり、それを供給するインフラは将来的な研究開発の進展に寄与することが期待されます。

岡山大学は文部科学省の支援を受け、2026年度末までにヘリウム液化装置の更新を予定しています。これにより、現行のヘリウム供給体制の強化を図り、地域全体における研究力の向上を促進していく方針です。

結論



岡山大学が推進する《中四国・播磨HeReNet》は、地域の研究機関における共同研究を支援し、新たなイノベーションの創出を加速するための重要なステップです。また、これを通じて、国内の液体ヘリウムの利用促進や安定供給に寄与することを目指しています。地域の中核大学である岡山大学に、今後も期待が寄せられています。引き続き、彼らの挑戦に注目していきましょう。


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