大阪府済生会富田林病院、業務効率化を実現する人事給与システムの導入

業務効率化を実現した富田林病院の人事給与システム導入

大阪府の富田林市にある、済生会富田林病院は、近年の医療環境において革新的な改革を進めています。その一環として、株式会社ニッセイコムが提供する人事給与システム「GrowOne 人事SX／給与SX」が導入されました。このシステムは、業務の効率化とガバナンスの強化を目的としており、実際の導入効果はどうなったのでしょうか。

導入の背景

2016年に施行された「社会福祉法等の一部を改正する法律」により、社会福祉法人のガバナンス強化が求められるようになりました。富田林病院もこの動きを受け、人事給与システムのリプレースを始めました。当病院では、内部統制の強化や業務処理に伴う手動作業の削減といった課題が顕在化しており、この問題の解決が求められました。

さらに、医療環境の厳しさから、安定した経営を維持しつつ、病院としての社会的使命を果たすために、給与制度の見直しも必要でした。これらの背景から、ニッセイコムの「GrowOne 人事SX/給与SX」システムの導入が決定されたのです。

導入効果

「GrowOne 人事SX／給与SX」が導入された最大の利点は、業務の自動化と効率化です。具体的には、以下のような効果が得られました：

- 診療報酬改定時の手続きが簡易化：新たな手当が加わった際にも、これまでパッケージベンダーに依頼していた項目の追加や計算式の設定が病院側で行えるようになりました。

- 人事情報の連携：必要な人事データは「GrowOne 人事SX」から「GrowOne 給与SX」に自動的に引き継がれ、手当がシステム上で自動計算されます。

- 勤怠管理の連携：従来の手動入力から解放され、勤怠管理システムとの連携によって、すべてのデータ処理がシステムより自動で行えるようになりました。

- ガバナンスの強化：操作ログが自動的に取得されるため、業務の透明性も向上しました。これにより、職員の採用活動や教育など、より重要な業務に集中できる環境が整いました。

今後の展望

現在、富田林病院を含む多くの社会福祉法人や医療機関で「GrowOne 人事SX／給与SX」を利用しています。最近では、医療機関向けのタレントマネジメントシステム「カオナビ」とのAPI連携も実現し、更なる業務効率化が期待されています。ニッセイコムは、今後も医療機関の業務効率と安全性を高める支援を続けていく見込みです。

「GrowOne 人事SX／給与SX」とは？

「GrowOne 人事SX／給与SX」は、現代の多様な働き方に対応できる人事給与システムです。入社から退職までの人事情報を一元管理し、モチベーション向上やワークライフバランスに関する柔軟な給与計算にも対応しています。40年以上の実績があり、医療機関だけでなく様々な業種にも導入されています。

富田林病院について

1977年に開設された富田林病院は、現在、大阪府済生会が運営を行っており、2020年に新しく移転し診療を開始しました。地域中核病院として、公共医療の使命を果たし、急性期医療を提供しています。また、二次救急病院としても活動し、年間3000件を超える救急搬送患者を受け入れています。

ニッセイコムについて

株式会社ニッセイコムは、各種業務システムの開発やインフラ設計など、IT環境の構築をトータルでサポートし、お客様の成長を支える企業です。医療機関向けに特化したサービスも展開しています。

このように、大阪府済生会富田林病院は、「GrowOne 人事SX／給与SX」の導入により、業務の迅速化とガバナンスの強化を図っています。これにより、病院運営の質を高め、地域医療への貢献を果たし続けることでしょう。