ヤマハとmeviyの挑戦
2025-10-10 12:12:30

ヤマハ発動機がmeviyを導入し製造DXへ向けた革新に挑む

ヤマハ発動機とmeviyによる製造DXの取り組み



ヤマハ発動機株式会社は、二輪車やマリン製品の製造と販売を行っている企業で、特に最近の注目点はAIプラットフォーム「meviy」を導入したことです。これは、機械部品の調達をより効率的に行うための取り組みとして、同社の製造現場に革新をもたらしています。

導入背景と課題


ヤマハ発動機は、ランドモビリティやマリン製品などの分野で数多くの製品を展開しています。製造現場では「理論値生産活動」という考え方が浸透し、より価値のある作業を最大化することが求められています。これに基づき、ヤマハ発動機はデジタル技術の内製化を進め、現場の人材育成にも注力しています。しかし、新規設備の開発においては次の2つの課題に直面していました。

1. 設計プロセスの非効率: 3DCADでの設計後に2D図面を作成するこの工程は、非常に多くの時間を必要としていました。
2. 設計未経験者の教育の難しさ: 2D作図を指導する必要があり、スキル習得に時間がかかることが問題となっていました。

meviyの導入と効果


設計時間の短縮


meviyの導入により、2D図面が不要になった結果、設計時間が大幅に短縮されました。この時間を使って、装置の精度や使いやすさを向上させるための議論に充てることが可能になりました。特に、ヒューマンエラーを減少させるために開発した「廉価パーツカウンター」では、障がい者雇用を促進するヤマハモーターMIRAIと連携し、分かりやすく使いやすい設計を実現しています。

さらに、meviyのAI自動見積もり機能を活用することで、部品の設計変更もスムーズに行うことができ、大幅なコスト削減が可能になっています。これにより、従来のプロセスにおけるコスト削減が難しいという課題も解決されています。

設計者の教育に貢献


meviyは設計者教育にも寄与しています。通常、設計未経験者には2D作図や材料特性の指導が必要ですが、meviyであれば3Dデータだけで見積もりを取得できるため、教育にかかる負担を軽減することができます。meviyのウェブサイトには技術情報が豊富に掲載されており、設計業務の習得をサポートしています。

ヤマハ発動機担当者のコメント


生産技術本部の佐々木徹様は、「meviyの導入により、設計者がより多くの時間をトライアンドエラーに費やせるようになりました。現場の方々もスキルがなくてもすぐに戦力として活躍できるようになっています」と述べています。また、夏目哲也様は「CAD操作さえ習得すれば、meviyを使って設計ができるようになり、初めての装置も半年ほどで完成させることができました」と語っており、meviyがもたらした教育面での効果が明らかです。

meviyとは


meviyは機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが即時に見積もりを行うプラットフォームで、これにより部品調達の効率化が図れます。国内ではシェアNo.1を誇り、「内閣総理大臣賞」を受賞するなど高い評価を受けています。海外でのサービス提供も拡大しており、部品調達のDXを進めています。

まとめ


ヤマハ発動機のmeviy導入は、設計の効率化、現場の教育の向上、生産性の革新を実現するための大きな一歩となっています。今後の製造業における方向性を示す取り組みとして、注目されることでしょう。


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