新本館オープン
2025-07-10 12:22:21

大阪医科薬科大学病院新本館が目指す「温かい病院」とは

大阪医科薬科大学病院の新本館グランドオープン



2025年7月22日、大阪府高槻市にある大阪医科薬科大学病院が、新本館をグランドオープンします。本館は、「Super Smart Hospital(スーパースマートホスピタル)」という新しいコンセプトのもとに設計されており、すべての利用者に対して「温かい病院」を目指しています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、医療現場では多くの変化が求められました。面会制限や外来患者の抑制、医療従事者と患者の物理的及び心理的距離の拡大など、さまざまな状況に対応する必要がありました。新本館では、そのような課題に応えるため、より密接で温かみのある医療提供を実現することを目的としています。

先進技術の導入による「安心・安全」な医療


新本館は、ICTやDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用して、医療の安全性や効率性を向上させる施策が多数導入されています。例えば、診療受付を簡素化する「ホスピジョン」システムや、入院時の安全性を確保する「非接触RFID3点認証」による患者認証が行われています。この技術により、スタッフは患者と薬剤の確認をより迅速に行えるようになり、患者の快適な入院体験が実現されます。

さらに、外来患者に向けたスマート外来案内システムやセルフ到着確認システムを導入することで、来院時のストレスも軽減する工夫が施されています。患者は専用アプリで待ち時間の状況を確認でき、カフェや駐車場で快適に待機することが可能です。

温もりを感じる医療空間


コンセプトの一つである「バイオフィリア」に基づき、新本館では自然とのふれあいを重視した空間設計がなされています。院内には、癒しを感じるアートや植物が豊富に取り入れられており、快適な環境作りがなされています。特に「ホスピタルアート」や、国内初となる「対話型鑑賞デジタルアートミュージアム」が見どころです。大原美術館所蔵の名画と対話しながら鑑賞できるこの体験は、他の病院にはないユニークな試みとして、新本館の大きな特徴です。

新本館の設計には、患者さんが安心して医療を受けられるような工夫が凝らされています。例えば、外来患者のための「患者サポートエリア」では、入院手続きや相談をワンストップで行えるように設計されています。また、臓器・疾患別ユニット外来の導入により、同じフロア内で関連する診療を受けることが可能です。

今後の展望


大阪医科薬科大学病院は、2027年に大学創立100周年を迎えるにあたり、さらなる発展を目指しています。全建て替えの計画が進行中であり、2025年にはさらなる医療サービスの向上を図ると共に、多様な診療科を持つ病院として地域医療に貢献することを目指しています。新本館のグランドオープンを機に、地域の人々に愛される「温かい病院」を実現し、医療者と患者の関係を再構築する新たなステージへと踏み出します。


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