岡山大学のシンポジウム
2025-04-02 13:01:16

岡山大学が提唱するヘルスケアスタートアップの未来に迫るシンポジウム

岡山大学ヘルスケアスタートアップシンポジウムの概要



国立大学法人岡山大学は、2025年3月13日、岡山市のホテルグランヴィア岡山にて「ヘルスケアスタートアップシンポジウム」を開催いたしました。これは、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業や地域中核大学イノベーション創出環境強化事業などの一環として実施されたもので、全国から約240人が参加しました。開会の挨拶では、スタートアップ・ベンチャー創出本部長の志水武史准教授が本シンポジウムの趣旨を解説しました。

講演セッションの内容



前半の講演では、東京科学大学の加藤浩晃氏が「ヘルスケア事業化に向けたポイント」と題し、ヘルスケアビジネスにおける成功に必要な要素について語りました。彼は、規制の理解、市場特性の把握、販売戦略の確立の重要性を強調し、政策や制度に対する理解がビジネスを成功させる鍵であると述べました。

続いて、経済産業省の山崎牧子氏が講演し、国のヘルスケア産業振興施策を紹介しました。少子高齢化が進行する中で、健康の価値が高まる状況を踏まえたさまざまな支援策が提案されました。さらに、CYBERDYNE株式会社の山海嘉之社長は、漫画や映画で描かれる技術を超えた「サイバニクス医療健康イノベーション」をテーマに、制度整備や市場理解の重要性について語りました。

パネルディスカッションと意見交換



後半では「ヘルスケア・スタートアップ創出に求められるもの」と題するパネルディスカッションが行われました。志水本部長がモデレーターを務め、加藤氏、山崎氏、山海氏の3名が意見を交わしました。加藤氏は、医療分野において製品を作る力と売る力がいかに重要かを強調し、初期段階からマーケティング戦略を持つことの重要性について触れました。山崎氏は、官の制度整備だけでなく、実際の現場からのフィードバックが新たな政策形成に必要であると述べました。一方、山海氏は、ヘルスケアの規制が多い現場での事業展開における制度や法律理解の重要性を強調しました。

交流の場としてのシンポジウム



シンポジウムの閉会に際し、三村聡副学長が、地域の特性を生かしたイノベーション創出の中核拠点としての岡山大学の役割について述べました。参加者間の活発な交流が行われ、CYBERDYNE社が展示した装着型サイボーグ「HAL」のデモ体験や研究者によるポスター展示も行われました。これにより、参加者は新たなビジネスアイデアや研究を共有し、活気あるネットワークを築くことができました。

今後の取り組みへの期待



岡山大学のスタートアップ・ベンチャー創出本部では、今後も研究シーズやビジネスアイデアの社会実装に向けたサポートを行う予定です。特にヘルスケア分野でのスタートアップ育成に関して、地域社会と連携した新たな試みが期待されています。興味を持つ教職員や学生は、ぜひ相談を検討していただきたいです。地域の特性を活かしたイノベーションの創出が、岡山大学を中心にさらなる展開を見せることでしょう。


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