第11回「猪木正道賞」特別賞受賞!大木毅著『天才作戦家マンシュタイン』
2025年11月16日、一般社団法人猪木正道賞基金による第11回「猪木正道賞」の授賞式が行われました。特に注目を集めたのは、株式会社KADOKAWAから2025年6月に出版された大木毅の著作『天才作戦家マンシュタイン「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界』が特別賞を授与されたことです。
著者の大木氏は、自己の作品が猪木正道先生の名を冠したこの賞に対して評価されたことに対し、深く感謝の意を表しました。彼は、戦史や軍事史を学ぶことが安全保障を考える上で不可欠であり、自身の著書がその理解を深める助けとなったことを名誉に感じていると述べています。
本書の概要
『天才作戦家マンシュタイン』は、ドイツ国防軍の最高の戦略家と称されるマンシュタインの全貌を描いた評伝です。この書籍は「砂漠の狐」ロンメルや「戦車将軍」グデーリアンなど、これまでに刊行されたドイツ将帥伝の3部作の最終作でもあります。
書籍の中身
本書では、マンシュタインがいかにして第二次世界大戦の戦局を変えたか、その多才な戦略や実績に焦点を当てています。彼は、以下のような重要な作戦を指揮しました。
- - 参謀として、フランスを早期に降伏させる計画を立案。
- - 軍団長として、装甲部隊を巧みに運用し敵を圧倒。
- - 軍司令官として、セヴァストポリの攻略に成功。
- - 軍集団司令官として、ソ連軍との防御戦において主力を撃破。
これらの実績は、まさに彼の才能を示すものです。特に彼がどのようにして劣勢を覆し、圧倒的な敵に対峙したのか、その戦術は今でも多くの兵法者によって研究されています。
賞を受けての反響
大木毅は、自らの作品が名誉ある賞と重なることが、読者にとっても意義深いものであると考えています。彼は、自身の研究が現代においても重要な位置を占めることを願い、さらなる知識の普及を目指しています。
猪木正道賞について
この賞は、日本の防衛・安全保障に関する教育と研究に貢献した猪木正道先生の業績を記念し、特に優れた研究業績を上げた個人または団体に授与されます。特別賞は、特に啓蒙的な著作に対する評価として与えられ、年に一度のペースで行われています。
国防と安全保障における研究の重要性が増す現代、こうした功績が認められることは非常に意義があります。大木の書籍が、その理解の手助けとなることを期待しています。
著者プロフィール
大木毅は1961年東京に生まれ、現代史家として著名です。彼の著書には『独ソ戦』などがあり、新書大賞を受賞するなど、その業績は高く評価されています。学術と実務の双方で知識を深めてきた彼は、今後も多くの人に影響を与えることでしょう。
今後も彼の作品と業績から目が離せません。ぜひこの機会に『天才作戦家マンシュタイン』を手に取って、その深い知識を体感してください。