岡山大学の海外研修:シドニーでの経験
国立大学法人岡山大学(学長:那須保友)は、2025年8月21日から27日までの期間、次世代研究者挑戦的研究プログラム「OU-SPRING」に基づく海外研修を実施しました。研修の舞台はオーストラリアのシドニーで、博士後期課程の学生5名が参加しました。
研修の目的と内容
本研修の主な目的は、海外における多文化共生と自然との調和を体験すること、また多様な価値観や専門性を持つ人々との交流を通じて国際性や学際性を養い、長期的なキャリア形成についての理解を深めることにありました。
参加学生は、シドニー大学やニューサウスウェールズ州大学を訪問し、研究室への視察や学生交流を行いました。また、JETROシドニー事務所訪問では所長の渡邊尚之氏との対談、Taronga Institute of Science and Learningを訪れ、Dr. Lauren Coleによる特別講義も受けるなど、充実した学びの機会が提供されました。
学生の声
参加者の一人である佐藤さん(大学院環境生命自然科学研究科)は、研修の感想を語ります。「キャリアを学ぶ研修と思っていましたが、自分自身を見つめなおす良い機会になりました。異なる文化の中でマイノリティとして過ごす中で、学びや気づきが非常に多かったです。」と語り、多文化体験の重要性を強調しました。
未来に向けた取組み
今後も岡山大学では、社会ニーズに柔軟かつ戦略的に応えるためのカリキュラムを導入し、ジョブ型研究インターンシップや海外留学を通じた異文化交流を推進していきます。OU-SPRING生のトランスファラブルスキルや人間力、プロジェクトマネジメント力を育成し、国内外の研究環境での活躍を目指します。
日常生活と異文化体験
研修参加者たちは、普段の学業の枠を超えたさまざまな体験をしました。シドニー大学での茶道体験やニューサウスウェールズ大学の大学院生との交流を通じて、日本文化を外国の学生に紹介し、逆にオーストラリアの文化にも触れることで、お互いの理解を深めました。このような交流は、単なる学びではなく、人間関係の構築や持続可能な社会形成に向けた視野を広げる機会となりました。
岡山大学のビジョン
岡山大学は、知識や技術力、高い専門性を持った人材を育成するだけでなく、創造性や社会性、コミュニケーション力なども兼ね備えた「ナレッジワーカー」の育成を目指しています。このプログラムは、そのビジョン実現に向けた重要なステップであり、毎年開催される予定です。
地域社会と共に持続可能な未来を目指す岡山大学の取り組みに、今後もご期待ください。