治具設計の革新
2025-04-22 10:51:34

ストラタシスとtrinckle 3Dが歩み寄り新たな治具設計の時代へ

ストラタシスとtrinckle 3Dの新しい提携



概要


ストラタシス(NASDAQ: SSYS)は、ドイツのソフトウェア企業であるtrinckle 3D GmbHと新たに提携し、同社の治具設計ソフト『fixturemate™』を、自社の先進的ソフトウェア『GrabCAD Print™ Pro』に統合することを発表しました。この統合により、ユーザーは設計から製造までのプロセスをよりスムーズに行うことができるようになります。

利便性向上のポイント


特に注目したいのは、専門的なCADの知識がないユーザーでも治具を簡単に設計できるようになる点です。これにより、GrabCADソフトの利便性が多くのユーザーに広がり、製造工程の柔軟性や効率が飛躍的に向上することが期待されています。fixturemateを利用することで、設計経験が少ないユーザーでもカスタム3Dプリント治具を簡単に作成できるようになるため、さまざまな業界での応用が見込まれています。

効率的な治具設計


ストラタシスの副社長、Victor Gerdes氏は、専門的なCADスキルが不要になることで、製造現場の人材活用に柔軟性が生まれると述べています。fixturemateは、従来の治具設計に伴う手間や複雑さを大幅に軽減し、数分でカスタム治具を設計できる環境を提供します。これにより、製造の効率が向上し、作業時間の短縮や人材育成コストの削減が実現可能です。

様々な業界に対応


この新しい機能は、産業や輸送、受託製造、サービス業、修理業など、幅広い業界に対応する治具やツーリング用途に活用されることを目指しています。例えば、精密測定用治具の設計・製造が可能となり、高精度に製品を計測することができるため、メーカーにとって非常に有益です。また、3Dプリンタ造形による治具は、高価な機械加工を必要とせず、厳しい公差を維持しやすい特徴があります。

最新技術の統合


ストラタシスは、2025年4月に米ミシガン州デトロイトで開催された『RAPID + TCT』において、この新たに統合されたfixturemateとGrabCAD Print Proのデモを行いました。2025年中には、ストラタシスの全技術プラットフォームで提供が開始される予定です。これにより、より多くの製造業者が簡単に治具を設計できる環境が整い、アディティブ・マニュファクチャリングの価値を最大限に引き出すことができるようになります。

まとめ


この提携は、ストラタシスとtrinckleが提供する最新技術により、CADスキルや大規模なエンジニアリングリソースを必要とせずに数分で治具設計が完了する新しい時代の幕開けを告げています。今後、製造業界におけるボトルネックが解消され、より多くの企業がスムーズなワークフローを実現できるようになることでしょう。


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