日本コンテンツの中国進出支援に向けた提携
最近、MOV株式会社が中国の国有エンターテインメント企業である中政影業グループとの戦略的パートナーシップを発表しました。この提携は、日本の映像コンテンツが中国市場にスムーズに進出できるようになることを目的としています。
中国市場の環境と課題
近年、日本のアニメや映画などのコンテンツが海外での流通を拡大しています。しかし、中国市場においては、規制の強化や市場環境の変化により、配信や配給の壁が高くなっています。特に中国本土における配信事業は、新たな審査基準や複雑な手続きが影響しており、多くの日本企業が苦戦している現状です。
提携の主な目的
MOVのCEO、ジェイソン・ウォン氏は、今回の提携により日本のコンテンツをより効果的に中国市場に展開できると述べています。具体的には、次のような取り組みが計画されています。
1.
審査の効率化
中政影業グループが持つ専門チームの知見を活用し、審査プロセスをスムーズに進めることで、日本の作品が迅速に市場に出せるようになります。
2.
配信チャネルの拡充
BilibiliやiQIYI、Tencent Videoなどの主要動画プラットフォームとの連携を強化し、より多くの視聴者にアプローチすることが期待されています。
3.
マーケティング戦略の強化
中国市場に特化したマーケティング戦略を策定し、日本のコンテンツの認知度を高めるためのプロモーション活動を行う予定です。
中政影業グループについて
中政影業グループは、粤港澳大湾区に本拠を置き、映画やドラマの制作、配信、芸能マネジメントなど幅広いエンターテインメント事業を展開している国有企業です。国際文化交流の推進を目指しており、今回の提携もその一環です。
MOV株式会社について
MOVは「DELIVER MOVING by MOVE of MOVIE」をビジョンに掲げ、映画や映像に新たな価値をもたらすことを目指す日本発のグローバルベンチャー企業です。20名以上のエキスパートからなるチームが構成され、ブロックチェーン技術を活用した映画関連の革新に力を入れています。特に、WEB3.0次世代グローバルマーケットプレイス「mov」をリリースし、映画コンテンツに新しい価値を提供しています。
今回の提携によって日本の映像コンテンツの中国市場でのさらなる発展が期待されており、両社は共にこのプロジェクトの成功に向けて取り組んでいくことでしょう。今後の展開が楽しみです。
公式サイト:
MOV株式会社