宇宙技術が医療へ
2025-11-05 09:42:54

ツインカプセラ、宇宙技術でインドの医療市場に進出へ

ツインカプセラ、宇宙技術でインドの医療市場に進出へ



2025年11月1日、茨城県つくば市に本社を置くスタートアップ企業、株式会社ツインカプセラが、インド・ムンバイの医療コンサルティング企業IWANA Consultancy Solutions Pvt. Ltd.と新たな共同事業開発に向けた覚書(MoU)を締結しました。この提携により、ツインカプセラが開発した宇宙技術由来の超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」を活用した医療分野の革新を目指します。

MoU締結の目的とは?


提携の主な目的は、BAMBOO SHELLterを活用し、インドにおける医療および生物医学分野の保冷輸送に関する新たなソリューションを開発することです。具体的には、以下のような活動を通じて、事業の実証や市場開拓を進める方針です。

1. バイオメディカル分野の輸送ニーズや市場分析
2. 現地での概念実証プロジェクトの実施
3. 温度逸脱のないサンプル輸送の運用モデル構築
4. 規制対応や事業パートナーとの連携の検討
5. 展示会出展や広報活動の共同推進

これらの取り組みにより、ツインカプセラとIWANA社は、インド市場での医療輸送分野における革新的なソリューションを確立しようとしています。

インド市場の背景


インドは世界の中でも急速に医療サービスの需要が増大している国です。特に高精度な温度管理が求められる医薬品や検体の輸送において、高いニーズが存在しています。しかし、インドの厳しい気候条件や保冷輸送インフラの課題は根強く、こうした事情から、BAMBOO SHELLterは注目されています。この容器は、従来の保冷輸送インフラに依存しない新しい保冷輸送ソリューションとして期待されているのです。

BAMBOO SHELLterの特長


「BAMBOO SHELLter」は、JAXAの技術に基づき開発された真空断熱の保冷容器で、極めて高い保冷性能を誇ります。電源を使わないため、温度帯に応じて3日以上、特に高性能モデルでは7日以上の保冷が可能です。小型かつスリムな形状は、運搬しやすく、従来の輸送手法では達成できなかったコスト面での優位性も備えています。インド特有の環境でも高い効果を発揮するこの製品は、国内外での事業展開が期待されています。

今後の展望


MoUの締結後、両社は今後1年間をかけてインド市場での需給調査を行いながら、医療機関や輸送企業との協力による共同実証プロジェクト(PoC)を実施する予定です。この成果を元に、アジア地域でのさらなる拡大を図ります。ツインカプセラは、得られた知見を日本国内にも持ち帰り、国際基準の質を持つ保冷輸送サービスの進化を目指していきます。

CEOからのコメント


ツインカプセラの宮崎和宏社長は、「今回の提携を通じて、バンブーシェルターがインド市場での課題解決に寄与することを期待しています」とコメント。また、IWANA社のIvan J. D’Souza CEOも「日本の宇宙技術がアジアの医療分野での信頼性の高いソリューションへと結びつくことが、この協力の意義です」と述べています。

この新しい挑戦が成功することで、BAMBOO SHELLterの技術が世界に広がり、医療分野の進化を加速させることが期待されます。今後の further 展開に注目が集まります。


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