IT中小企業のHP活用実態調査
株式会社オールトゥデイが実施した、IT業界の中小企業を対象にした「ホームページの効果実感」に関する調査結果が発表されました。本調査では、IT企業がどのようにホームページを活用し、運用にあたって何を重視しているのかが明らかになっています。
調査概要
この調査は2025年4月11日から4月15日にかけて行われ、110名のIT業界の経営者やHP制作担当者を対象に実施されました。調査方法はPRIZMAを利用したインターネットによるもので、結果は株式会社オールトゥデイによってまとめられています。
自社内体制の重要性
調査結果によると、約80.5%の企業は自社内の担当者がHPの更新を行っていると答えています。これは外部パートナーへの依存を減らし、業務の迅速な対応が可能であることを示しています。経営者自身が運用に関わるケースも多く、ホームページは経営戦略の重要な一部とされています。
自社での更新体制が確立されることで、企業は柔軟かつタイムリーに情報を発信できる利点があるため、IT業界という高いITリテラシーを持つ企業特性を表しています。また、外注よりも自走力を重視する傾向が見られ、社内で完結する運営にシフトしている状況が浮かび上がります。
HPの内容と見せ方
次に、HPの運用においては何が重視されているのでしょうか。調査では「導線を意識する」ことが48.2%で最多、次いで「写真やビジュアルを工夫する」が44.6%、そして「分かりやすい言葉で表現」が43.6%という結果が出ました。これらはすべて、ユーザー体験を向上させるための重要な要素です。
特に「導線を意識する」ことは、ユーザーの行動を考慮したページ設計の重要性が増していることを示しています。ただ単に情報を羅列するのではなく、訪問者が望む行動を誘導できる機能性が求められています。また、ビジュアルや言葉使いなど、印象形成を考えた工夫も重要視されており、第一印象を改善し、わかりやすさが生産性向上に寄与することが期待されています。
一方で「信頼性の強調」や「トレンド対応」は少数派となり、必須のテーマと思われていても優先順位が低い現状も浮かび上がっています。もしかしたら、これらのテーマは扱いが難しいことが要因かもしれません。
まとめ
今回の調査を通して、IT業界の中小企業がどのようにHPを活用し、運用スタイルや表現手法において自社内で完結を図っているのかが明確になりました。特に、自社での運用体制の構築やユーザー体験を意識した見せ方が重要視されている点が印象的です。これにより、ホームページが単なる情報発信の手段ではなく、経営戦略の一部として成果を上げる重要なツールとなっていることが再確認されました。
今後も、男性・女性、中小企業のIT経営者の方々にとって、効果的な情報発信やユーザーへの配慮が求められていくことでしょう。株式会社オールトゥデイは、今後もHPの運用支援を通じて、企業の業績向上をサポートしていく所存です。