岡山大・内山准教授の挑戦
2025-04-29 23:02:20

岡山大学准教授がPSI GAPファンドに選出、抗菌酵素による動物用医薬の新世代創出へ

岡山大学、内山准教授が革新的な抗菌酵素の開発に挑む



国立大学法人岡山大学から発信される新たな取り組みが注目を集めています。学術研究院医歯薬学域の内山淳平准教授が、PSI GAPファンド・ステップ2に選ばれました。このファンドは中国・四国地域の大学によるスタートアップ創出プラットフォーム「Peace & Science Innovation Ecosystem(PSI)」のもと、科学技術振興機構(JST)の支援を受けて実施されており、内山准教授の研究が期待されているのです。

PSI GAPファンドの概要



PSI GAPファンドの主な目的は、有望な技術シーズの社会実装を加速させることです。資金の提供だけでなく、起業に向けたアクセラレーションプログラムや専門スタッフによる支援も行われます。このプロジェクトは、「ステップ1」と「ステップ2」に分類されており、内山准教授は後者に採択されました。これにより、実際の事業化に向けた本格的な支援が受けられます。

研究の背景と目的



内山准教授が提案している研究課題は、薬剤耐性菌への対策として新たに用いられる「抗菌酵素」に関するもの。抗菌酵素は、その効果と安定性において高い評価を受けており、動物用抗菌剤としての利用が期待されています。内山准教授は、独自に構築した抗菌酵素データベースと分子設計技術を生かし、特定の細菌に対して強い効果を持つ抗菌酵素の開発を目指しています。

この研究は2025年4月から2028年3月まで行われ、総額約6000万円の研究費が投じられる予定です。内山准教授は、「動物用抗生物質の使用に制限が敷かれる中で、抗菌酵素は新たな選択肢として注目されています。自身の技術を駆使して新しい動物用医薬品の実現を目指し、日本から世界へ向けてアグリ・バイオ分野の可能性を開拓したい」と意気込みを語りました。

期待される成果



本プロジェクトを通じて、日本発の抗菌酵素医薬品の事業化が加速されることが期待されています。薬剤耐性菌という国際的な課題の解決や、日本のアグリテック分野における競争力向上にも寄与することが見込まれています。地域中核・特色ある研究大学の岡山大学が、これからどのようなイノベーションを生み出すのか、注目です。

さらに、2025年度のPSI GAPファンドの募集も間もなく行われる予定で、観点のある研究者や学生は、気軽に連絡を取ることができます。申請から事業化に向けてまで、岡山大学のコーディネーターによる伴走支援が受けられるのです。

まとめ



岡山大学の取り組みと内山准教授の研究が、地域社会だけでなく、世界に向けても大きな影響をもたらすことは間違いありません。今後の進展に目が離せない状況です。岡山大学のイノベーティブな活動に、ぜひご期待ください。


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