大阪で体験する韓国伝統工芸の世界
大阪市北区の大阪韓国文化院では、韓日国交正常化60周年および2025年の大阪・関西万博を記念して、韓国の伝統工芸を四季に即して体験できるプログラムを実施中です。この特別なプログラムは、2024年まで続く予定で、韓国の国家無形遺産を持つ作品や著名な工芸家の作品が展示されます。
『季節の断想-春』展について
このプログラムは韓国文化院の1階にある常設展示室で行われ、毎月季節ごとに異なるテーマで展示内容が変わります。第1回目となる春の展示『季節の断想-春』は、3月28日から6月4日まで開催され、特定の韓国伝統工芸の作品が登場します。特に、焼き物で名高い京畿道利川市の金判基作家によるタルハンアリの作品6点や、宮中彩花を現代的に表現した金周暎作家の「散花モビール」が展示され、訪れる人々に春の息吹を感じさせます。
宮中彩花は、韓国の宮廷文化に根ざしたカラフルな花飾りで、上位身分に対する尊敬の意を表し、幸福や健康を祈願するものです。今回の展示では、訪れた人々がこの華やかな作品を通じて韓国の文化に触れることができます。
工芸家のこだわりと技術
金判基作家の作品は伝統的な手法を受け継ぎ、現代の空間に合う形でアレンジされており、彼の作る陶磁器は特に透明感のある釉薬に重点を置いています。製作においては、彼特有の技法を用い、自然乾燥を経るのではなく、物理的な乾燥を施すことによって、すぐに作品を接合するという手法を取り入れています。これにより、彼の作品は、均衡と調和を保ちながら、自然な美しさを追求しています。
一方、金周暎作家は朝鮮時代の伝統的な宮廷文化を現代的に再解釈し、洗練された作品を制作しています。彼のモビール作品は、特に春の風に揺れる花びらの美しさを表現し、観る人に新鮮な感覚を与えます。
伝統工芸体験プログラム
また、展示とは別に、初心者向けの体験プログラムも実施されています。特に、桜をテーマにしたブローチ作り体験は、日韓両国の友好を祝う意味合いも込められています。このように、観覧だけでなく自らの手で伝統工芸を体験できることで、より深い理解と興味を持つことができるのが魅力です。
プログラムは春に続き、夏の「金箔」、秋の「オンギ」、冬の「ヌビ」をテーマにした展示も予定されています。それぞれの季節の美しさや文化を感じることができる貴重な機会です。
韓国文化院の期待
大阪韓国文化院の金蕙穗院長は、このプログラムを通じて、来訪者に韓国の伝統工芸の魅力を存分に体験してもらうことを望んでいます。季節が変わるごとに、訪れる楽しみを感じられるプログラムとして、多くの人々に愛されることを期待しています。花見の季節や多様な文化体験を通じて、大阪が活気に満ちた交流の場となることでしょう。