b.stageの急成長とファンダムビジネスの未来
グローバルファンダムプラットフォーム「b.stage(ビーステージ)」が、2025年第1四半期において前年同期比で有料ユーザー数が5倍に達し、目覚ましい成長を遂げている。特にK-POPの人気を背景にしながらも、スポーツ、ブランド、文化などさまざまなジャンルへと事業を広げつつある。
成長の背景
2025年の初めに、b.stageの総訪問者数が前年同期の3倍に増加し、有料会員数も5倍以上に達している。また、有料コンテンツの閲覧者数は4倍、リアルタイム双方向コミュニケーション機能「POP」の利用権の購入は8倍に急増。このように急成長を遂げた理由は、K-POPを中心とした強固なファンダム基盤にあるだけでなく、他ジャンルのファンダムにも積極的に対応していることだ。
現在、b.stageには「G-DRAGON」や「INFINITE」、「D.O.」など、人気のK-POPアーティストに加え、スポーツやライフスタイル、さらにはeスポーツやウェブトゥーンといった新たな領域でもファンダムが醸成されている。このような多様な分野への拡大は、K-POPだけでなく他のエンターテインメントコンテンツにおいても大きなビジネスチャンスを生んでいる。
ファンダム活動を豊かにする機能
b.stageはファンダム活動の利便性向上のために、新機能の導入にも力を入れている。例えば、コンサートでのグッズを事前に購入し会場で受け取る「会場受け取り」機能がある。この機能によって、ファンはイベントごとにスムーズな体験ができる。また、ポップアップストアの入場券の販売やオフラインイベントのチケット販売といった新しい取り組みが話題となっている。
「G-DRAGON」のThe Hyundaiポップアップストアにおけるメンバーシップデーの入場券や、「あいみょん」の韓国公演のツアーグッズ販売など、さまざまな事例が具体化している。これによってオンラインとオフラインのファン体験が一体化され、b.stageのプラットフォームがファンの期待に応えられることを証明している。
多様な産業との連携
b.stageの成長は、エンタメ業界にとどまらず、さまざまな分野においてもファンダムビジネスの領域を広げている。特に今後はK-POPのアーティストやミュージカル、eスポーツなど、様々なIPと連携していくことが予想される。これにより、ファンダム活動がさらに多様化し、ファンのニーズに応えるサービスが進化していくことが期待される。
関係者の話によれば、b.stageはK-POPにとどまらず、さまざまな業種からのプラットフォーム運営のニーズに対応可能な多機能を備えているという。今後も、さまざまな分野でのファン体験の設計をサポートし、ファンダムビジネスの可能性を拡大していく計画だ。
未来への展望
b.stageは、K-POPをはじめとしたエンターテインメントだけでなく、すべてのファンダムの種類において、個別対応したプラットフォーム構築を進める方針だ。これにより、ファンダムビジネスの継続的な成長を維持し、さらなる市場拡大が期待されている。ファンダムビジネス市場の未来を見据えつつ、b.stageのさらなる進展から目が離せない。