茨城のラジオ局LuckyFM、AM放送を2026年に運用休止
茨城県水戸市を拠点とする株式会社LuckyFM茨城放送は、2026年2月1日からAMラジオ放送の運用を休止し、FMラジオ放送に転換することを発表しました。この動きは、総務省の特例措置を受けたもので、地域のラジオ局として新たな道を模索するものとなります。
AMからFMへ
LuckyFMは1963年4月1日にAM放送局としてスタートし、2015年からFM放送も行ってきました。今回のAM放送運用休止は、これまでAMで放送していたプログラムをFMへと一本化し、効率的な放送体制を構築する狙いがあります。また、AM放送の3局すべてが休止されることは珍しいケースで、全国的にも注目が集まります。
AM放送の特徴は、広範囲に電波が届くことですが、耐用年数が経過したため、FM放送へのシフトが決定されました。FM放送は、高所に設置されているため強い災害に対しても耐性がありますし、波長が短いことから室内にクリアな音声を届けやすい特性があります。これにより、地域のリスナーにとっても、より安定した音質での放送が実現されることになります。
地域とのコミュニケーション
LuckyFMがこの移行に際し、運用休止までの期間を5か月間に設定することで、聴取者や地方自治体、関係機関への影響を最小限に抑える意向を示しています。告知期間は、2025年9月1日から2026年1月31日までとなっており、具体的な情報はホームページや番組での告知を通じて周知されます。また、関東1都6県で無料で利用可能なインターネットラジオ‟radiko‟の活用も進めていく予定です。
FM放送のカバー率は100%を達成しており、地域リスナーのニーズに応える内容を引き続き提供することで、民間放送局としての責務を果たしていく考えです。特に、ダイバーシティを意識した音楽やローカルメジャー、ニュース、スポーツ番組など、多様なコンテンツを制作し続ける方針です。
今後の展望
LuckyFMは、FMつくば局(88.1MHz)と連携し、より多くのリスナーに向けたコンテンツ作りを進めていくことを目指しています。大型イベントやコンサートも行いながら、地域と共に成長していく姿勢を大切にしたいとのこと。こうした動きは、地域の活性化にも寄与し、リスナーとの絆をより深めることに繋がります。市場が変化する中で、安定したサービスを提供しつつ、新たな挑戦を続けていくLuckyFMに注目です。
今後も、地域の情報を発信し続け、より一層の飛躍を目指すLuckyFMの活動に期待が高まります。