小林製薬、CDPから「A-」評価を獲得
大阪に本社を置く小林製薬株式会社が、国際的な非営利団体CDPから気候変動対策におけるリーダーシップを評価され、初めて「A-」の評価を獲得したことが発表されました。この評価は、持続可能な社会の実現に向けた同社の長期的な努力と、透明性のある情報開示が高く評価された結果です。
CDPと気候変動への取り組み
CDPとは、環境情報の開示を推進する国際的なNGOで、世界中の企業が環境への影響をどのように管理しているかを測定し、その情報を公開しています。小林製薬は2018年からCDPに参加しており、気候変動への取り組みを最重要課題と位置づけています。
GHG排出削減目標
小林製薬は温室効果ガス(GHG)の長期的な排出削減目標を設定し、以下の目標を掲げています。
- - Scope 1, 2: 2030年までに51%削減(基準年2018年)
- - Scope 3: 2030年までに15%削減(基準年2018年)
ここで、Scope 1は自社による直接排出、Scope 2は他社から供給された電力等による間接排出、Scope 3はそれ以外の間接排出を指します。これらの目標を達成することで、より持続可能な経営を目指しています。
具体的な取り組み
小林製薬の主要製造拠点である仙台では、2020年から再生可能エネルギー由来の電力を100%導入するなど、環境への配慮を強化しています。その他の製造拠点でも、同様の取り組みを推進し、太陽光パネルの設置や環境に配慮した製品設計に取り組んでいます。これにより、廃棄物の削減だけでなく、バリューチェーン全体での環境負荷の低減を図っています。
今後の展望
小林製薬は、”あったらいいな”をカタチにする事業活動を通じて、気候変動対策やその他の社会的課題の解決に取り組む意向を示しています。持続可能な社会の実現を目指し、今後も様々な取り組みを展開していくことでしょう。
参考情報
- - 小林製薬の気候変動への対応について
- - 環境配慮製品に関する詳細
- - CDPに関する情報
- - SBTイニシアチブについて
このように、企業の社会的責任を果たすべく、小林製薬は未来に向けた堅実な歩みを続けています。今後の進展にも注目が集まります。