岡山大学、難治・希少がん治療研究の新たな道を切り開く！

岡山大学、難治・希少がん治療の新たな研究拠点を設立

2025年12月6日、岡山大学は次世代研究群「難治・希少がんに対する再生・細胞医療・遺伝子治療拠点」の認定式を津島キャンパスで開催しました。本式典は、地域の中核をなす研究大学としての岡山大学の新たな挑戦を記念する重要なイベントとなりました。

岡山大学次世代研究院の基本的背景

岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」の一環として、世界に通用する研究・イノベーション力を育成するために新たなシステムを創設しています。このシステムは、次世代研究院を中心に据え、優れた研究環境の整備と人材育成に注力することを目的としています。

今回設立された次世代研究群は、特に再生・細胞医療や遺伝子治療といった難治性がん治療を対象としています。学術研究院医歯薬学域の田中將太教授が群の代表者、嵯峨山和美准教授がプロジェクトマネージャーを務め、臨床医療と基礎研究を統合したチームが組織されました。

認定式の内容と意義

認定式では、岡山大学の那須保友学長と大谷理浩准教授の立ち合いのもと、次世代研究院の佐藤法仁院長が田中教授と嵯峨山准教授に認定証を授与しました。佐藤院長は、岡山大学が持つ強力な研究基盤を充分に活かし、社会実装を視野に入れた研究の展開を進めることを強調しました。

また、彼は「経験豊富なプロジェクトマネージャーを並走させ、次世代研究群の成長を促進する」と述べ、社会における研究の重要性に言及しました。

次世代研究院のアプローチ

岡山大学の次世代研究院は、「難治・希少がん」に特化した研究を行うことにより、これまで治療法が限られていた患者層に新しい可能性を提供します。この取り組みは、再生医療や遺伝子治療の最前線を牽引し、地域のみならず全国的な研究の拠点となることが期待されています。

研究には、岡山大学病院の医療チームも積極的に参加し、臨床現場からのフィードバックを得ながら、実用化に向けた治療製剤の開発が行われます。医療と研究の連携を深め、患者のニーズに応える体制を整えることで、実効性の高い治療法の確立を目指します。

今後の展望

岡山大学は、今後も地域に根ざしながら、世界的な研究力を誇る大学として発展を続ける意志を表明しています。認定式を契機に、次世代研究院はさらなる飛躍を遂げることでしょう。「研究力・イノベーション創出」を基幹に、地域とともに歩む岡山大学の取り組みにぜひご注目ください。
岡山大学は、地域社会と共に持続可能な未来を築くため、引き続き研究を続けていきます。