日本とサウジアラビアの観光分野における連携強化
大阪で開催中の関西万博において、サウジアラビア王国と日本の観光分野での連携が新たなステージに進んでいます。今年は大変重要な年であり、両国の外交関係は70周年を迎えました。この特別な機会を通じて、観光業の未来に向けた共通のビジョンが再確認され、戦略的なパートナーシップの重要性が強調されています。
大阪・関西万博のサウジアラビア王国館
サウジアラビア王国館は、万博開催以来、来場者数が200万人を超えました。このパビリオンは、世界中からの観光客を魅了し、サウジアラビアの観光ビジョンを表現する重要な場となっています。そのデザインは、同国の豊かな文化遺産にインスパイアされており、先端のグリーン技術を活用して建設されています。
万博期間中には、サウジアラビア政府、企業、イノベーターが協同し、観光業の未来を形作る機会が提供されています。特に「TOURISE」という新たなグローバル観光プラットフォームが提案され、日本もその創設パートナーとして招待されています。
官民の連携による新たな観光の形
最近、大阪で行われた二国間閣僚会合は、観光分野におけるイノベーションや人材育成、持続可能な観光運営に向けた合作を促進する重要な機会でした。サウジアラビア王国の観光大臣アーメド・アルカティーブ氏は、この機会に日本を2025年11月にリヤドで開催される第26回国連観光総会とTOURISEサミットに招待しました。
「本年、70周年を迎える日・サウジ関係において、私たちの友情は深まっています。共にグローバル観光の未来を築くことを誇りに思います」とアルカティーブ氏は述べています。彼は、日本の先進的な技術と文化を活用することで、双方に持続可能なインパクトを与えることができると確信しています。
サウジアラビアの観光地としての魅力
サウジアラビアは、「ビジョン2030」に基づき、2030年までに年間1億5,000万人の観光客を受け入れることを目指しています。このため、豊かな文化やNEOM(未来都市プロジェクト)、紅海プロジェクトなどの新たな観光体験を提供しています。日本の旅行者にとって、安全で魅力的な観光地としてのサウジアラビアの魅力が高まっています。
加えて、近年ビザ手続きの簡易化や旅行業者のネットワーク拡大により、歴史的なユネスコ世界遺産や現代的な都市、素晴らしい海岸線がある多様な観光地が手の届く場所になっています。
新たな未来に向けた展望
両国が連携し、観光業を発展させるこの新たな動きは、2025年の国連観光総会でのさらなる協力を期待させます。サウジアラビアと日本の政策立案者、ビジネスリーダー、旅行者が集結し、グローバル観光の次なる時代を共に築くことが待ち望まれています。両国の連携を通じて、より多くの人たちに新たな体験を提供し、国際的な観光市場での競争力を高めていくことが求められるでしょう。