再生可能エネルギーの未来を拓く武雄蓄電所の商業運転開始

武雄蓄電所の商業運転開始

2023年12月、新たな再生可能エネルギーの活用に向けて、武雄蓄電所が佐賀県武雄市で商業運転を開始しました。このプロジェクトは、みずほリース株式会社の100%子会社であるエムエル・パワー株式会社をはじめ、大阪ガス、JFEエンジニアリング、そして九州製鋼の4社が共同出資する形で進められました。

再生可能エネルギーと蓄電池の重要性

近年、私たちは持続可能なエネルギー源である再生可能エネルギーの導入を促進されています。とりわけ、太陽光発電を中心に、風力発電などの再エネが増え続ける中で、その変動性に対応するための蓄電技術が必要不可欠です。特に九州エリアでは、発電量の変動が大きく、それに伴う需給バランスの維持が課題とされています。

武雄蓄電所は、このような課題に対処するために設計された系統用蓄電所です。定格出力2MW、定格容量8MWhのリチウムイオン電池（LFP）を採用し、電力の需給バランスを保つための重要な役割を果たします。この蓄電所が稼働することで、再エネの出力変動を補完し、安定した電力供給が期待されています。

プロジェクトの背景と役割分担

プロジェクトに関与した4社は、それぞれの専門性を生かして役割を分担しました。九州製鋼は、地権者との調整を担当し、JFEエンジニアリングはオーナーズエンジニアリングを行いました。また、大阪ガスは蓄電池の運用と電力市場での取引を担当し、エムエル・パワーが事業会社の運営を行います。これにより、エネルギーの効率的な利用が促進され、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進められます。