大阪府熊取町、リユース事業で「おいくら」と提携し循環型社会を推進

大阪府熊取町、リユース推進の新プロジェクト始動

大阪府熊取町（町長：藤原敏司）は、2025年2月28日付で株式会社マーケットエンタープライズ（本社：東京都中央区）とリユース事業に関する協定を結び、新たな連携をスタートさせました。このプロジェクトは地域社会の課題解決を目指し、廃棄物削減と循環型社会の形成を図ります。

リユースの背景と目的

熊取町では、町民が粗大ごみとして持ち込む不要品を環境イベントで無料譲渡する活動を行っています。しかし、リユース可能な品が多く含まれていることから、増加が課題とされています。町ではリユース促進に向け新たな施策を模索している中、マーケットエンタープライズが提案したのが「おいくら」というリユースプラットフォームの導入です。

「おいくら」とは？

「おいくら」は、不要品の売却を簡易に行える査定サービスです。使用希望者が「おいくら」を介して査定を依頼すると、全国の加盟リユースショップに一括査定され、最適な買取価格を比較できます。これまでに約130万人が利用する人気のプラットフォームです。

熊取町のニーズと「おいくら」の提供する解決策

熊取町では、有料の戸別収集制度を採用していますが、特に大型家具や重い家電を自身で運び出すことが困難な単身世帯や高齢者にとっては、大きな負担となっています。ここで「おいくら」のサービスが役立ちます。

「おいくら」では、希望に応じて自宅まで訪問して買取を行う「出張買取」サービスも提供しています。この制度により、大型品や重いものでも手軽に売却が可能となります。買取対象は、冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法に則った製品も含まれ、使えるものであれば買取の可能性があります。最短で当日に買取依頼ができる点も大きなメリットです。

今後の展開

2025年2月28日、熊取町の公式ウェブサイトで「おいくら」に関する情報が公開され、不要品の一括査定申込が可能となります。これにより、町民はより簡単に不要品をリユースする選択肢を得ることができ、町全体の廃棄物削減に寄与することが期待されます。

また、この取り組みは、リユースに対する意識の向上や、循環型社会の形成を促進する重要なステップと考えられています。熊取町と「おいくら」の連携が進むことで、住民が持つ不要品に対して、廃棄ではなくリユースを選択する文化が育まれていくでしょう。

熊取町について

熊取町は大阪市中心部から約35キロメートルの距離にあり、美しい自然環境と交通の利便性を兼ね備えたベッドタウンです。和泉山脈の一部を有し、近年ではゲンジボタルの生息も確認されているなど、自然豊かな環境が魅力となっています。町の人口は約42,544人で、今後のリユース事業による廃棄物削減が、よりクリーンな地域社会の実現に寄与すると期待されます。

ここまでが大阪府熊取町と株式会社マーケットエンタープライズの積極的なリユース活動に関するお知らせでした。地域貢献と環境保護に向けた新たな一歩となるこのプロジェクトに、今後も注目です。