万博エリアのマンション事情
2025-09-26 11:59:19

大阪・関西万博周辺エリアの中古マンション価格の変遷を分析

大阪・関西万博開催に伴う中古マンション市場の移り変わり



2025年10月に閉幕を迎える大阪・関西万博は、早くも跡地の活用に向けた様々なプランが話題となっています。株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』は、万博会場周辺エリアの中古マンション価格の動向を調査しました。このエリアは、特に交通利便性の向上が見込まれており、未来の住宅市場に与える影響が大きいと期待されています。

万博会場周辺エリアの変化



大阪・関西万博の開催に際し、大阪メトロ中央線「夢洲」が開業されるなど、周辺地域の交通アクセスに大きな変化が生じています。万博期間中の移動が便利になることで、住宅需要が高まることが予測されています。また、万博閉幕後には統合型リゾート(IR)の開業が予定されており、これもさらなる周辺エリアの発展に寄与するでしょう。

1970年の大阪万博が千里ニュータウンの発展を促したのと同じように、今回の万博も周辺地域にプラスの影響をもたらす可能性があります。LIFULL HOME'Sは、万博会場のある此花区を中心に、港区、大正区、住之江区の中古マンション価格を2018年11月の開催決定前から2025年8月まで調査した結果、その動向は注目に値します。

不動産価格の推移



調査によると、大阪・関西万博周辺エリアの中古マンション価格は、万博開催決定時の2,167万円から2025年8月には2,690万円へと上昇しました。これは約1.3倍の価格上昇ですが、大阪市全体では約1.7倍、中心6区では約2.5倍に達しています。したがって、周辺エリアの価格上昇はやや緩やかであり、まだ他のエリアに比べてリーズナブルな水準に留まっています。

特に港区の動向が顕著で、価格は2018年11月の2,238万円から2025年8月には3,469万円(約155%増)となり、最も上昇が目立ちました。住之江区や此花区、大正区もそれぞれ1.2倍以上の上昇を見せており、大阪湾岸エリアとしての潜在的な魅力が示されています。

未来の期待と課題



今後、大阪・関西万博後のエリアとして、特に注目されるのがLIFULL HOME'Sのアナリスト、中山氏の見解です。彼は、万博に伴う開発がこのエリアに新しい住宅需要を生むと予想しています。一方で、万博会場跡地での住宅開発計画は未定であり、長期的にはリゾートシティとして利用される可能性が高いとされています。

しかし、周辺エリアには多くの住宅があり、特にマンションが流通しています。価格が手頃であるため、居住ニーズも高くなっています。現在の港湾や物流エリアとしての機能も残る一方、今後の開発に期待を寄せる市場が形成されつつあるのです。

結論



大阪・関西万博は、地域開発や不動産市場に大いに影響を及ぼすと考えられています。今後のマンション開発の流れが中心部からこの大阪湾岸エリアへ波及することで、新たな居住地域としての発展が期待されます。住宅価格の上昇が続く大阪市内において、地域の魅力を最大限に引き出す施策を通じて、一層の発展が見込まれることでしょう。


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