大阪発、蓄電所プロジェクトのスタート
株式会社クリハラント(大阪市北区)は、再生可能エネルギーのさらなる活用を目指す新しい蓄電所プロジェクトを展開します。このプロジェクトでは、株式会社パワーエックス(東京都港区)の大型定置用蓄電池「Mega Power」が導入される予定で、将来に向けた電力インフラの構築が期待されています。
プロジェクト概要
クリハラントが計画する今回の蓄電所プロジェクトは、2つの新たな拠点において行われます。1つ目は茨城県の「だいご蓄電所(仮称)」、2つ目は兵庫県の「淡路島蓄電所(仮称)」です。いずれの蓄電所にも、合計で24.6MWhの蓄電容量を持つシステムが導入されることが決定しています。この取り組みは、電力供給の安定化や再生可能エネルギーの普及を促進するための経済産業省の補助金計画にも採用されています。
蓄電システムの特徴
今回導入される「Mega Power」は、リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を使用しており、公称容量はそれぞれの蓄電所ごとに異なります。「だいご蓄電所」では8.2MWh、「淡路島蓄電所」では16.4MWhの容量を持つシステムが設置されます。大量の電力を効率的に蓄える能力が、この新しいシステムの特徴です。
また、「だいご蓄電所」にはBCP(事業継続計画)機能が実装され、停電時には蓄電所から電力を素早く取り出すことが可能です。これにより、災害時にも安定した電力供給が行える体制が整います。
クリハラントとパワーエックスの連携
クリハラントは1946年に設立された総合エンジニアリング企業で、長年の経験と技術力を持っています。その技術と、新たに設立されたパワーエックス(2021年3月設立)の先進的な蓄電技術が組み合わさることで、再生可能エネルギーの導入が加速されることが期待されています。
パワーエックスは、岡山県にて自社製の大型蓄電池の生産を行っており、今後もクリハラントとの密接な連携を図りながら、さらなる蓄電所の開発・運用・保守を進めていく予定です。
まとめ
この蓄電所プロジェクトは、大阪に拠点を置くクリハラントの強みと、パワーエックスの革新的な技術が織りなす新たな挑戦です。再生可能エネルギーの導入が進む中、クリハラントは地元の力を活かしつつ、持続可能な未来を見据えた事業に取り組んでいきます。地域経済にも大きな影響を与えるこのプロジェクトに、今後の展開から目が離せません。