ザ・リッツ・カールトン大阪に新総料理長オリヴィエ・ロドリゲズ着任
大阪市北区梅田に位置するザ・リッツ・カールトン大阪は、2025年2月より新たにオリヴィエ・ロドリゲズの総料理長就任を発表しました。彼は、料理界で30年以上のキャリアを持ち、フランスやイタリアの名だたるレストランで腕を磨いてきた実力派シェフです。
オリヴィエ・ロドリゲズはフランス南西部のトゥールーズで生まれた後、自然豊かなプロヴァンス地方で育ちました。家庭では料理が日常的に行われ、祖父や母、いとこなどが料理上手という背景がありました。彼は幼い頃から、食を通して人々が集まって楽しむ光景に親しんできたことが、料理人としての道を志すきっかけとなりました。
高校を卒業した後、ロドリゲズは著名なシェフ、フランク・セルッティ氏の元で料理の基礎を学びました。その後、フランスの二つ星レストラン「ル・シャンテクレール」や、イタリアの三つ星レストラン「エノテーカ・ピンキオーリ」での経験を経て、2000年には東京にある「エノテーカ・ピンキオーリ」の料理長として来日します。
その後、マンダリンオリエンタル東京のオープンに携わり、フレンチレストラン「シグニチャー」の料理長として、2008年にはミシュランガイドの一つ星を獲得するまでに成長させました。彼はその後、個人のネオビストロレストランを開業し、さらにストリングスホテル東京インターコンチネンタルのエグゼクティブシェフとしても活躍しました。
ロドリゲズの料理スタイルは、フレンチ・ネオクラシックと称され、フランス料理とイタリア料理の技法を駆使し、新しい味の可能性を追求しています。彼の料理哲学は「料理はストーリーを語り、感情や思い出を作り出せるものである」というもので、料理にはその背後にある歴史や思いを共有する力があると信じています。
彼は大阪の地元の食材や文化からインスピレーションを受け、それをもとに独自のストーリーを料理に反映させていくことを目指しています。オリヴィエ・ロドリゲズは「ザ・リッツ・カールトンの哲学を基盤とし、人々が集まり、食事を共にする喜びや温かさを大切にしたい」と語り、地元の生産者と連携しながら、唯一無二の美食体験を提供することを約束しています。
ザ・リッツ・カールトン大阪は、1997年にオープンした日本初のリッツ・カールトンとして、洗練された空間と高級な料理、細やかなサービスで知られています。オリヴィエ・ロドリゲズの着任により、更なる高みを目指す料理の世界に期待が高まります。
今後、オリヴィエ・ロドリゲズの手による新メニューや、彼が展開する料理の数々に注目が集まるでしょう。彼の料理に込めた思いと、大阪の豊かな食文化のコラボレーションに、ぜひ期待してください。