介護家族を支えるLIXILの調査サービスと新しい入浴体験

介護に関する悩みを持つ家族を支えるべく、株式会社エス･エム･エスが運営するコミュニティ「安心介護」と株式会社LIXILが新たな取り組みを開始しました。この取り組みは、日本の急速な高齢化を背景に、介護に関連する様々なサービスの選択肢が求められている中で展開されるものです。

高齢化社会の現実

最近のデータによると、日本は超高齢社会に突入し、高齢者世帯が急増しています。2000年には約366万世帯だった高齢夫婦世帯が、20年で1.7倍の約653万世帯に増加し、高齢単独世帯も同様に増えています。このような状況下で、介護家族のニーズや悩みが多様化しており、それに応じた適切なサポートが求められています。

LIXILと安心介護のコラボレーション

LIXILは、介護家族の声に耳を傾けるべく、「ボディハグシャワー」を中心にした調査を安心介護が実施。これは入浴介助に対する負担感や、商品の認知度を探るためのものです。「ボディハグシャワー」は、座ったままでの入浴を可能にし、高齢者の転倒や溺れのリスクを軽減する革新的な製品です。

安心介護は、2009年から介護に関する情報を提供しており、介護の専門家への質問、介護者同士の意見交換ができる場を用意しています。また、介護家族が感じる課題についてもアンケートを実施しており、介護に関連するリアルな声を集約しています。今回の調査でも、豊富なデータをもとに、介護に対する新たなインサイトを発見しました。

調査の目的と結果

調査の目的は、「要介護者の入浴」における課題やニーズを見極めること。具体的には、介護家族がどのような負担を感じているのか、その背景にある心理面や物理的なストレスを明らかにすることです。調査はインターネットを通じて実施され、結果はLIXILの公式サイトにて公開されています。

介護家族の声を反映する

調査担当者の小倉氏曰く、介護において入浴は衛生面だけでなく、家族の精神的な負担とも深く関わっています。この調査を通じて、介護家族同士のコミュニティがどのように支え合うことができるか、また製品がそのニーズにどう応えられるかが重要です。

一方、LIXILの担当者は、浴室事業部として「日本のバスライフを豊かにする」というビジョンを掲げ、ボディハグシャワーを含む製品の開発を行っています。調査の結果は、介護が必要な方だけでなく、入浴介助に関わる人々の感じている実情を知る上でも貴重な情報となります。