未来の嚥下調整食
2025-08-18 14:12:22

大阪万博で注目の「ミライの嚥下調整食」が未来の食文化を提案

大阪万博で注目の「ミライの嚥下調整食」が未来の食文化を提案



2025年8月5日と6日の二日間、大阪・夢洲で開催された大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」において、クックデリ株式会社が「ミライの嚥下調整食」のデモンストレーションを行いました。このイベントは、公益社団法人日本栄養士会や大阪府栄養士会が主催した未来の栄養・食のデモンストレーションの一環であり、多くの来場者にその魅力を伝える機会となりました。

摂食嚥下障害とその現状



摂食嚥下障害は、高齢者や病気を抱える若い世代にも多く見られる問題であり、サポートが求められています。従来の嚥下調整食は、柔らかく加工が施されるため、料理の見た目が乏しく味も単調になることが多いという課題がありました。これにより、食欲が低下し、フレイル(虚弱状態)に繋がるリスクが高まります。

しかし、クックデリが開発した「ミライの嚥下調整食」は、その見た目と風味が本物の料理に近く、食べる喜びを感じさせることを目的にしています。この新しい食事は、実際に試食した方々から「しっかり素材の味がして美味しい」という感想や、福祉関係者からは「利用者にぜひ食べさせてあげたい」との声も寄せられました。

デモキッチンの盛況



デモキッチンには、2日間で1,200名以上が訪れ、試食を通じて「ミライの嚥下調整食」に触れる機会がありました。訪れた方々は、見た目や味のクオリティに驚きを隠せない様子で、「これが嚥下調整食なのか」と新たな発見を体験しました。これは、幅広い世代にその価値を伝える素晴らしい機会となりました。

アジアの栄養士とシンポジウム



また、同日に開催されたシンポジウムでは、クックデリの管理栄養士が登壇し、日本の病院給食における人手不足の現状について報告しました。調理師不足や早朝勤務のスタッフ減少などの課題に対し、完全調理済み冷凍食品の活用を提案し、調理時間や人員の負担を軽減する方法を示しました。

このシンポジウムは、多くの国の栄養士が集まり、アジアの病院給食の実態と課題を共有する貴重な機会となり、国境を越えた専門家たちが未来に向けた解決策を模索しました。

クックデリの使命



クックデリ株式会社は、高齢者施設向けの完全調理済み冷凍食品を専門に扱い、日本全国の約7,000施設に毎日18万食を提供しています。超高齢化社会を迎える中での人手不足問題に対し、安全で安心な食事を提供することを目指しています。彼らは、食の楽しさを高齢者に届けるだけでなく、関わるすべての人々に笑顔と喜びをもたらすことで、食の未来を切り開いていこうとしています。

まとめ



大阪万博での「ミライの嚥下調整食」は、ただの食事ではなく、未来の食文化への新しい提案です。嚥下調整食の価値が再認識され、すべての人が食を楽しめる社会を実現するための第一歩となることを期待しています。


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